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お調子者がハマる罠

橋田先生のアンサンブルレッスン直後の出来事も少し語っておこう。

橋田先生のアンサンブルレッスンの後、他の4人の参加者と共に、私も坂本先生のアンサンブルレッスンに向かった。急遽、坂本先生のアンサンブルレッスンにも参加する・・・のではなく、8ヶ月にわたって教室から借りっぱなしであったバイオリンを返却するためである。したがって、実はこの日、私はバイオリン2艇持ちだった。


本町から心斎橋まで、地下鉄で一駅。
初乗り運賃の高い地下鉄に乗るのも馬鹿馬鹿しいので、徒歩で向かう事になった。

道中、良い機会ができたのでrauloopさんにMogaに合いそうな弦の相談をしながら歩く。
先生からは「華やかな弦を張って鳴らしてやりなさい」とアドバイスを受けたのだが、「華やかな弦」とはどれなのか全く判らず途方にくれていたのである。


   


私はもともと弦に興味を持って色々と試してみるようなタイプではない。保守派というか、「今使ってるヤツ」に固執するタイプである。だが、そのくせ人から「与えられる」物に対しては別に抵抗しない。あっさり新しいものを受け入れ、それが次の「保守」対象になる。


私の食べ物の好みというか、マイブームにそれが顕著に出ている。
自分からは「新たな」食べ物に手を出すことは絶対に無いが、与えられたら虫でも一応は食べてみる。そして、それだけでなく大抵はそれが好物となり前例を駆逐する。


例えば、私は18歳になるまで「親子丼」と「他人丼」以外の丼物を食べたことがなかった。
そういう店に行ったら、必ず親子丼しか頼まなかったし他のものに興味はなかった。ところが、大学に入って先輩に連れられ食べに入った某牛丼チェーンの牛丼に衝撃を受けた私は、最終的にその牛丼チェーンでバイトを始めてしまい、酷い時には三食牛丼だった。

また、別の例で、私はその昔「熱したトマト」を敵だと思っていた。
「酢豚に入っているパイナップル」や「幕の内弁当のみかんを半分に切ったヤツ」が許せないのと同じ心境である。よって、ナポリタンを除いて、他のトマト系のパスタを食べたことが22~23歳くらいまでなかった。ところがある時、当時はまだ彼女だった嫁に強引に一口食べされられて世界は一変した。今ではパスタ屋に入ったらトマト系のパスタ以外食べない。


そういう食べ物は他にも山のようにある。人参の葉、イナゴの佃煮・・・etc.


私は「食わず嫌い」のくせに「好き嫌い無し」というおかしな性格をしている。
一応断っておくが、だからと言って「さそりを生で喰え」とかそういう面白半分で無意味なチャレンジには応じないことになっている。あくまで「美味しいから喰ってみろ」と相手が目の前で食べているものを差し出された場合にしか受け入れない頑固じじいなのである。


話が逸れ過ぎて何の話か解らなくなって来てしまった。
とりあえず、私はそういう人間であるから、弦も手当たり次第に「どれが美味しいかなぁ」なんてことはしないのである。

そこに来てrauloopさんは弦マニア。
入門早々、プラチナ弦などを張って来て教室中を驚かせたのは今でも語り継がれる伝説となっている。私など未だに、そのプラチナ弦が何であるかを調べもしていないし、そもそもプラチナ弦の何がすごいのかも解らない。


そんな私に「とりあえずコレ試してみろ」というアドバイスをして欲しいというわけである。


   


私 「華やか系のギラギラしたやつで鳴らしまくれって言われてるんですよね」


rauloopさん 「確かに、ドミナント以外ので聞いてみたいですね」


rauloopさん「オブリガート試して欲しいですね」


私 「ほぅほぅ」


rauloopさん「あと、インフェルドの青とか・・・"パイ"とか」


― パイ?あぁ・・・円周率のアレか・・・。


そういえば"パイ"はブログのコメントでチワワさんにも薦められたことがあった気がする。


そんなこんなで心斎橋教室に着き、バイオリンを返納する。
そのついでに先生にも弦の相談。


私 「華やか系・・・っていうのがどれか判らんのですが・・・」


先生 「そうですねぇ。エヴァピラッツィ・・・とか、
あと、逆にこれ(レンタルのに)張ってるヘリコアを張って楽器の違いを感じるのも良いですよ」


― なるほど、それも一理あるな。


私 「rauloopさんに聞いてみたら、オブリガードとかどう?って言われました」


先生 「オブリガートも良いですね。オブリガーじゃなくてオブリガー! ね。」


私 「いつもながら末尾の処理が適当ですんません・・・」


私は言葉だけでなく、音楽でも最後の伸ばす音の長さとか「やりっぱなし」にするタイプで、いつもこういう所を怒られる。

その後、先生の使っている弦の話やガット弦の話になったが、マニアックすぎて全くついていけず、とりあえず、「ヘリコア」か「オブリガート」か「インフェルド青」あたりから選んでみようかなぁ・・・と一応の方向性だけは付けた。


   


さて、先生との話を終え、ついでに教室に掲示されている連絡事項などのメモをとったりしていると、いつの間にか完全に合奏レッスンがスタートする準備が整っていた。


― うぉ!はよ帰らな・・・


と思った時には既に遅く、コンミスが立ち上がってAを鳴らし始めた。
20人近くはいると思われるメンバーが真剣な面持ちで座って調弦を開始する。


― こりゃ・・・出ていけるタイミングを失ったなぁ・・・


本番が近いということもあるのだろうが、先程までの橋田レッスンとは全く違う緊迫した空気に圧倒される。休憩タイミングまでは出て行く勇気がないので、そのまま見学を決め込むことにした。


レッスンを見ていると早々に気付くことがいくつかあった。
まず、譜面台が二人で一つということ。

『のだめカンタービレ』のオケ風景でたしかそんな様なことが描かれていた気がするが、「ホンマにそうなんやなぁ・・・」と思った。

書込みとかどうするんやろ・・・と思っていたら、譜面台の左側の人が書き込むルールらしい。


だが「右側に座っていた」Fさんが、ペンを用意していなかった事を先生に咎められている。


Fさん 「私、書く側じゃないですよー」


先生 「先輩が罪を被るもんでしょ?」


まさかの体育会系レッスン。


さて、その時に書き込むべき内容は「練習番号」だった。
つまり、何小節目からは"A"とか、ここからは"B"とかでブロック単位で区切って練習をスムーズに進める為の識別番号である。合唱でもおなじみだが、合奏とかオケでも使うんだなぁ・・・と妙なところで感心をした。


先生 「練習番号 " H " の次は、" J " です」


どよめく、一同。


皆、思ったに違いない。

先生はアルファベットの順番を知らんのか・・・と。

だが、


先生 「オケでは、" I " は使いません。今でこそ印刷技術が発達していますが昔はね・・・」


印刷技術やフォントの概念が未発達だった時代、" I " と " J " は見分けが付きにくい場合も多く、しかも「前後」に並んでいて練習中に紛らわしいから " I " は使わなくなったということだそうだ。私のように字が汚い者にとってはナイスなシステムであると言えるだろう。


先生 「" H " の次は " J "、それがオケの常識です」


― ほへー・・・知らんかったなぁ・・・


いつか、合唱の方でこの知識を披露して「俺スゲー」しようと心に決めたが、なかなか " J " とかまで出てこないだろう。


   


30分ほどだったが、見ているだけでかなり勉強になることが多かった。


この見学で坂本先生の合奏レッスンにかなり興味を持ったが、参加はもう少し我慢しようと思う。
実は少し前から先生から「合奏参加しなさい」という「勧誘」ではなく「指令」を貰っているのだが、ぬらりくらりとかわしてきていた。

私は本来こういうモノには「参加したがり」である。
しかし、バイオリンを始めてまだ8ヶ月程度。あまり多くに手を出して曲あたりの練習密度が下がるのを懸念しているのだ。見たところ合奏メンバーは全員が私より先輩ばかりである。もう少しゆとりを持って弾けるようになってから参加したいという思いがある。弾くだけで精一杯という状態でアンサンブルに参加しても、周りも聞けず楽しくないのではなかろうかと思っている。


さて、一回目の休憩時間が来たので、こっそりと教室を後にすることにした。

ところが、


先生 「はーい。旦那がおかえりでーす


― ちょ・・・こっそり帰ろうとしたのに!


全員の注目が集まる。


先生 「次回の合奏、バッハと葉加瀬太郎・・・どっち参加しますか?」


私 「ぇ?」


この合奏レッスンは「本番単位」で企画される。
凛ミュージックの発表会、つまり「本番」に合わせてその都度曲を決めてメンバーを集めるというシステムだ。
次の発表会は4月下旬だが、その企画は既に決まっており、人数の関係からか2グループ組織される。その「どちらに」参加しますか?という事を問われているのである。


― そもそも、出るって言ってないし・・・


先生 「どっちにします?両方でも良いですよ?」


私 「ぁ・・・じゃあ、バッハで・・・」


先生 「旦那はバッハに参加するそうでーす」


― ハメられた・・・



人間、「出るか、出ないか」という二択なら、まだ「いやいやー・・・考えときますよー」とかわしやすい。だが「A,Bどっちにしますか」と言われたら、どちらかから選ばないといけないような気になるのだ。これは、営業手法としても有名な手である。

しかも、私はこういう「群集」を前にすると「ええかっこ」しようとして、場が「盛り上がる」方向の選択をしてしまうお調子者なのだ。きっとその性格も先生に読まれていたのだろう。


完全にしてやられて、坂本先生のアンサンブル練習にも結局参加することが決定した。








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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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