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Lesson45(前編)-心機一転-

― 10月2日


今日から新しいレッスンがスタートとなる。
そう、先生が独立して初めてのレッスンなのである。。

先生にとっても、この日が独立後の最初のレッスンである。

いわば独立記念日。


そんな新たなる門出であるにもかかわらず、私はといえば丸三日バイオリンを触ってない状態でレッスンに向かうことになってしまった。どうにも、最近は練習の習慣が体から離れてきてしまっていて危機感を感じている。

今回からは、先生が毎週金曜日にライブをやっているワインバーの2階が新たなレッスンルームとなる。

10分ほど早くレッスンルームに着いたが、二階に上がる入り口がどこかを知らないことに気づいた。そういえば、何度もこのBarに呑みに来ているが二階に上がるのは初めてである。


予想していたよりもずっと奥にあった階段を見つけて二階に上がると、こじんまりとした部屋の中で、前の生徒さんのレッスン中だった。私より1年くらいバイオリン歴が長い人だが、かなり難しそうな練習曲を弾いていた。

普段なら「見学」とばかりにレッスンを観察するのだが、今日は何故かそう云う心境にならない。
それには、この場所を「ワインBar」と認識してしまっている私の心が影響しているのだろう。いつなら飲みに来ているハズの場所である。そのために、どういうわけか「レッスンに来ている」という認識を心がしておらず、飲みに来ているような錯覚をしてしまっていた。そうして、ぼんやり他人ごとのようにレッスンを眺めていたのである。

前のレッスンが終わってもまだ、ぼんやりと座っていた私に、先生がジェスチャーで行動を促す。


先生 「(バイオリンセッティングしてくださいよ)」


私 「あぁ・・・」


― さて・・・と、調弦するか・・・って、あれ?


私 「うぉ・・・チューナー忘れた」


バイオリンを始めて1年と3ヶ月少々、過去にレッスンで忘れ物をした記憶が無い。
今日は朝からバタバタしていてギリギリで準備をしたため、色々と忘れ物が多い。あろうことか財布や家の鍵すら忘れて出てくるという始末であった。


さて、何故そんなにバタバタしてしまっているかという理由を説明しておこう。


   


実はこのところ、5年以上前に所属していたアカペラグループに期間限定で復帰している。
そのアカペラグループは10月16日に予定されているイベントに出演することが決まっていたのに、メンバーの一人が仕事の都合か何かで出演できなくなってしまった。そこで「今から練習して何とかなりそうで暇そうなやつ」という感じの理由で私に白羽の矢が立ったというわけである。

しかし、バイオリンの練習時間がなかなか取れないということはアカペラの練習時間もそうそう取れない。大体、声にはミュートをつけることも出来ないし、サイレントバイオリンのようなものを用意するというわけにも行かない。そもそも私の声はバイオリンよりも大きいし通るので、早朝や夜中に練習する事はバイオリン以上に不可能なのである。そんなわけで、結局、週の中で声を出せたのは今朝が最初だった。


そして、今日、バイオリンレッスンが終わった後にアカペラの練習があるのだ。
バイオリンは個人の趣味だから練習不足だとしても先生に嫌味を言われる程度で済むから良いとして、そのアカペラグループは大阪のアカペラ界ではそれなりに名が通っており、あろうことかそのイベントではトリを仰せつかっているという。考えるまでも無い優先順位により、朝から猛烈に歌の練習をして何とか形にして時計を見たら出発しなければならない時間の5分前だった。


― やべぇ・・・今からレッスンやのにバイオリン一ミリも弾いてない


テンパった私は何故か一度バイオリンをケースから出して、セッティングした。


― ちがう!こんなことしてる場合じゃない。準備準備。


そういうわけで、色々と行き届いていない準備となったのである。


   


「じゃあ、耳で442Hz取りましょうか」


という激しい制裁が加えられると予想したのだが、意外にも先生は優しく、つるつる板(先生はタブレット端末のことをこう呼ぶ)にインストールされているチューナーアプリを貸してくれた。


調弦を済ませてレッスン開始。


・・・の前に、練習していないことがバレるのを少しでも先延ばしするために、雑談を持ちかけるという悪あがき作戦に出る。



私 「そうそう、弦替えたんですよ」


先生 「やっぱり?」


1週間ほど前にWondertone(Pirastro)という弦に替えた。
私は本来はVision Titanium Soloを張っているのだが、Wondertoneに張り替える前はたまたま繋ぎでHelicoreという安価な金属弦を張っていた。そして、Wondertoneにしたことで、嫁でも弦を替えたことが客観的に判るほど音色が変わった。先生に判らないはずがない。


先生にバイオリンを渡して試してもらう。


先生 「うん。良いですね」


私 「前のビジョンとどっちが良いですか?」


先生 「私はこっちの方が好きやね」



しかし、先生は弓と楽器を見つめて首をかしげている。


私 「ぇ?何か?」


先生 「・・・・」


無言でバイオリンの駒付近の弦をいじる先生。


私 「ぁ、まだ松ヤニ付けてないです」


先生 「逆です。塗りすぎ」


私 「!!!」


なんというヤブヘビ。

雑談により怒られる時間を先延ばしにする牛歩戦術は失敗だったか。


バイオリンを返してもらってようやくレッスン開始。


続く。
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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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