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Lesson15(中編之下)-新技-

引き続きホーマン 178番。

Hohmann_178.jpg


― 2音スラー+2スタッカート ―


まずは、一回弾く。


♪~


先生 「その、"点"の処理ですねぇ。」

私 「はい」


根本的な指摘を受けることは予想していた。
家での練習で、このバリエーションはどう練習していいのかわからずに困っていたのである。


私は今、スタッカートらしき奏法をひとつしか知らない。
12回目のレッスンで習った、単純に『普通のボウイング中で弓を止めて前後の音との関係を絶つ』という奏法である。当時のレッスンでは「英語で言うとデタッチ」と教わったので、ここでは仮にデタッチと呼ぼう。

この曲も何も考えずにデタッチを使って練習しておけば良いという話だが、今まで四分音符でしかデタッチが登場したことがないのに、ここでは8分音符。同じテンポならテクニック的に見れば倍速である。テンポ60程度でも、8分音符の中に加速減速なしの弓の停止と始動があるのはなかなかキツイ。そしてテンポが上げればなおさら無理になって行く。

無理でも楽譜に書いてある以上はスタッカート的な何かをしなくてはならない。でも上手く弓をとめられない。
そして、なんとなくではあるが、この音形で速い動きの場合にデタッチを使うのが「違う」気がする。でも、デタッチ以外知らない。

そんなわけで『なんとなくぼんやりと跳ねてる風の粒が揃わないスタッカート』で適当に弾いてしまっているのである。自分でも納得出来ていないものが通るはずはない。


先生 「まだマルトレとかの話して無いですよね?」


この曲がマルトレとやらの新技を必要としているのであれば、どう考えても「今日終われない」仕様。

どうやら、パターンcは新しいテクニック教授が目的であるようだ。
とりあえず『スラーと単純ボウの組み合わせ』を混乱せずに弾けたら、次のステップとして新技を伝授してもう一週(+α)というスキームになっていると見た。


先生 「なんとなく、何かをやってくれようとはしてるんですけどねー」


   


そんなわけで、スタッカートについて座学である。


音符に点が打ってある場合、「発想記号」として『アクセント』や『スタッカート』に分類できる。
そして、『スタッカート』はさらに、いくつかの「テクニック」に分類されるという。


先生 「バイオリンのテクニック分類は人とか本によって違ったりしてて、ちゃんと系統立ててまとまってません。なので『オレ分類』で行くしかありません」


先生がホワイトボードにスタッカート族の分類を書いて説明し、そして一つづつ弾いて違いを見せてくれる。


『デタシェ』 Détaché
既に習ったデタッチ。単純なボウイングの弓が単に止まるだけのもの。
弓は動いている間は一定。加圧も減圧も無し。
早いテンポには不向き。


『マルトレ』 Martelé
弓が弦にちゃんと乗った状態で音が始まる。
音の鳴り始めから減圧し、弓が離れるか離れないかくらいまで弓が弦から浮く。
そして、次の音のために弓を弦に置くまでが一連の動作。
ある一定上の速さになるとやはり辛くなるのでその場合はスピッカート行きになる


『スピッカート』 Spiccato
弓が弦に乗っからないで、跳ねさせながら弾く。
弓が弦の上で跳ねるのを制御しながら、跳ね返った弓を「毎回すくい上げて」次の音に向かう。
速いテンポに向いている。


『サルタート』 saltato
スピッカートと似ているが、「毎回すくい上げない」という点が異なる。
弦の上で弓を跳ねさせながら、複数音をひとまとめにする。
弓にかける圧力で跳ねる回数や速さ、パターンを制御する。


先生直筆ホワイトボードの公開許可をいただいたので、掲載しておきたい。




繰り返しておくが、流派や先生、出身教本によってこの分類は異なる場合がある。
これを読んでいただいている方でも自分が習ったのと異なる所もあるかもしれない。しかし、音楽に限らず芸事というものは流派があるもの。それぞれの流派・先生の考えに基づいて分類が行われているはずあり、分類とテクニック習得のロードマップとは密接に関わっている可能性が高い。なので、それぞれが自身の先生の分類を「守って」テクニックを練習するのが良いと思う。

大切な事は学問的な分類を行うことではなく、「スタッカートを雰囲気で適当にしない」ことであり、「こういう音が欲しい場合はこのテクニックと使う」と自分の中でキッチリ線引きができていることだと思う。


   


さて、座学が終わり、具体的にマルトレの指導を受ける。

まずは、弓元の15cm位だけ弓幅を使ってゆっくり練習する。
音の鳴り始めはしっかりと弓を乗せる。そして、終わりに向かって減圧し、最後に次の音に向けて弓を乗せる。


先生 「いきなりコレ(178c)は無理なんで、こっち(177番)とかでゆっくり練習しましょう」


しかし、177番はG線の指4から始まる曲。マルトレでなくても注意が必要な出だし。

マルトレに気を取られ、音とかボウイングとか色々残念な結果になってしまう。


先生 「そこは、音外さずに行きましょうよ」


― せめて、マルトレだけに集中できるようにD1とかA1とかにしませんかね・・・


しばらく弾いてみるが一向に出来る気配を見せないマルトレ。


先生 「じゃあ、そんな感じでテンポ60で弾けるように練習してきてください。」


さすがに即刻できるようになるはずもなく、『2音スラー+2スタッカート』は『2音スラー+2マルトレ』と名を変えてやり直しとなった。


   


さて、ホーマン178番はまだまだ続く。大量スラー系があと3パターン。


大量スラー系の3パターンはどれも家での練習通り弾けた。
そして、先生にも「うん、いいですね」という一言をとりあえずはもらった。
しかし、行けると一瞬思わせておいて追加要求で沈むという分かりやすいスキームで全滅に終わった。

・4音スラー
「全弓でやってみて」→ 撃沈

・8音スラー
「テンポをゆっくりにしてみて」→ 撃沈

・6音スラー+2単純ボウ
「テンポ速くしてみて」→ 撃沈


結局、ホーマン178番は、『単純ボウ』と『2音スラー』の2パターンだけが合格という惨憺たる結果。マイアバンク52番並に高い壁の予感がする。

この曲でボウイングの苦手ポイントを徹底的に潰す・・・くらいの気持ちでじっくりかまえてやることにしようか。

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Secret

スタカート

といえば、ホラ・スタカートという曲を思い浮かべます
とても小気味よい、楽しい曲
でも自分が演奏するとなるととんでもなく絶望感を味わいそうな曲(笑)

ホラっ!(これが)スタカート

バイオリンのスタカートって種類ありすぎて、点見ただけでは未だにどんな引きかたしたらいいか頭の中?????だらけになります^^;
何年かけてもなかなかスタカートは決まりませんねぇ
ただいまスピカートだかサルタートだかわからないけど、悪戦苦闘中です(半年近くこればっかり練習中w)
ぷぃぷぃちゃんも・・・しかっりおきばりやす!

Re: スタカート

ちわわさん

こんにちわ~

『ほら!スタッカート(笑)』なんていう曲があるのですね~
どんな曲も先生が弾くとすごく良い曲なのですが、自分で弾くと・・・。。。


とりあえず、今回名前を教えてもらっただけで4種。
他にも種類があるのかなぁ・・・・。
そして、いずれ「マルトレ"ぎみ"」とか曖昧なラインが登場するに違いない。


スタッカートが使えると、表現の幅が一気に広がるのでちょっとだけ音楽をしている気になれるのでちょっと楽しいです。まだ使えませんけど(笑)
きばって練習しますよ~(´∀`*)
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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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