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Camp Ariruma (13)-源流-

自己紹介が終わると、そこには何やら一体感というか、安心感のようなものを感じるようになった。皆、ブログで読んでいた人格と、目の前の人物のリンクが終わったのだろうか。
まさに和気藹々という感じになってきて、もう何年も前からこうして合宿が催されてきたような、そんな錯覚すら覚えるようになった。


皆の話題は自然とバイオリンに関することに集まる。

こうしてアンサブルをやるのは初めてという人も少なくない。そして、ほとんどの人は個人レッスンを受けており、グループレッスンという人も2人組だったりと少人数制である。
それはつまり、他のバイオリニストに会う機会がそもそも少ないということを意味する。


だから、他のバイオリン弾きの事が気になるのだ。

― どんなレッスンを受けているんだろう?

― 自分のバイオリンのスタイルって「ずれてない」だろうか?

― 自分の手ってみんなと比べてどうなんだろう?


バイオリニストに会ったら、話してみたいこと・・・確認してみたいこと・・・皆、いっぱい抱えているようだ。


   


まず、話題に登ったのはそれぞれが使っている教本。


バイオリンを習い始めると、ついた先生により教本の系統が自動的に決まる。
余程の物好きでなければ、わざわざ系統の違う教本を購入することもない為、じっくりと自分以外の教本を眺める機会など無いのである。


それぞれが自分の教本を持ち寄る。


まずは御三家。『鈴木』『あたバヨ』『篠崎』。


― おぉ! 日本語だ!


私の最初の感想はこれだった。
私の教本は英語とスペイン語で書かれている。

そして、さすがに日本で作られた日本人の為の教本だけあって、とくに序盤で楽しみながらバイオリンを始められるように工夫が凝らされている。色々な教室でメインの教材として使われているのもうなずけるというものだ。


そして、YAMAHA。


― おぉ! かっこえエエ!

まず、教本の見た目のデザインが良い。バイオリンのf字孔をあしらった大胆で現代的なデザインの表紙である。
内容は二人で弾くことを前提に作られており、二人ペアでレッスンを進めていくというYAMAHAのレッスンスタイルに合わせて作られたオリジナル性の高さをうかがわせる。そして、やはりビギナーが心折れないように配慮されており、楽しげな曲や耳に馴染みのある曲がたくさん配置されている。

私の使用している教本では、元から知っていた曲は今までトータル1曲である。1冊終わったのに、一曲である。皆の楽譜を見ることで、いかに私の使用している教本が「とがっている」存在であるかを認識した。


そして、マイアバンク。
私の使っている教本である。


マイアバンクを皆の感想は一様に「うわぁ。これはキツそう」だった。


― やっぱり、スパルタなんだな・・・・これ


そして、マイアバンクを眺めていた誰かが衝撃の事実を発見した。


なんと、篠崎バイオリン教本に使われている「しのざきくん」というキャラのモデルが、マイアバンク教本に登場する「お手本写真」の男性がなのではないか・・・という疑惑が浮上したのである。


私は、篠崎の中身には詳しくないので、詳細はコチラのkoyukiさんの記事に委ねたい。


マイアバンクはかなり古い教本で、まだ和製の教本がなかった時代からある教本である。年長のバイオリニスト達は「これしかなかった」ためマイアバンクを使っていた人が多いそうだ。
和製の教本を作るときに、当時定番だったマイアバンク教本を参考文献とすることに何ら不思議はない。
内容を参考にすることは不思議ではないが、『別に登場人物まで真似なくてええやん』というところに、当時の日本人の生真面目と面白さを感じる。


そして、マイアバンクが和製教本の元になっているという事実。自分がその「源流」の教本をそのまま使っていることに対して、急になにか「誇り」のような気持ちが湧いてきた。


   


その後も、バイオリンの話は尽きない。


指先を見せ合っては、硬さに驚いたり、柔らかさに感心したりする。


手の大きさを比べては、4の指が届くや届かないやで盛り上がる。



そして、23時半頃、嫁が睡魔に負けてその場で寝てしまったのを合図にお開きになった。

しかし、まだまだ終わらない。
まだ話し足りない、飲み足りない人たちが男性部屋に集まって2次会。


バイオリンを持ち出しての濃いバイオリンの話。


先輩バイオリニストにたくさんの話を聞かせてもらう。


音程の話、テクニックの話、バイオリンの選び方、弓の大切さ・・・


― あぁ・・・いいねぇ・・・この時間。


終わらないバイオリニスト達の夜は更けて行く。

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comment

Secret

No title

バイオリン談義、楽しそうですねー。

マイアバンクは製本がまずいですよねー。
使っているうちに表紙が取れちゃうんですよ。
紙質もイマイチ。
日本製の教材は製本がきちんとしてるので表紙が取れたりしないし、開きやすいし、なにより日本語で書いてあるのがいいですよね。

私が今使っているサイモンフィッシャーという教本は分厚すぎて譜面台が倒れそうになります。
製本はマイアよりはマシだけど、重すぎててレッスンのたびに持ち歩くには適してません。
もう少し使い勝手も考えて作ってほしいですー。

昔の(たしか)鈴木の教本にはアウアーの推薦文のような序文がついていて、その中でアウアーは自分のこと「朕は」とか書いてるんですよね。
まさか本人がそう言ったわけではないんでしょうが、訳者が、外国のエライバイオリニストの人だから「朕」なんて訳したんでしょうね。
今はもうその序文はついてないのかな?
けっこう歴史を感じました。(というか笑えました)

Re: No title

yakamokanata125さん

こんにちわ~

マイアに限らず外国製の本類って基本的に、雑な作りのものが多いですよね。
「読んだら捨てる」くらいの勢いなのでしょうか・・・。
逆に、蔵書として残せるように作ってあるものは、「どこの魔法書だよ!」って思える板みたいな表紙が付いてて重いとか・・・。

日本のハードカバーの「いい感じ」具合のものは無いものかといつも思います。


鈴木のそのあたりは今回は見てませんでしたね~。
次の機会にそのあたりリサーチしてみたいと思います。
朕・・・ってすごいですね(笑)

YAMAHA

YAMAHAのグループ出身です。
私の所では、3人以上集まったら
グループレッスン開始でした。
途中で2人になったりした時は
1時間のレッスンを5分から10分
早めに終わっていました。

レッスン生が多く集まる場所では
5~6人のグループレッスンもありましたよ。

Re: YAMAHA

まめそらさん

一ヶ月以上もたってからの返答。
大変、失礼いたします。

諸事情により、バイオリンとブログ共に事実上の休止状態となっていました。
再開をしましたので、これからもよろしくお願いします。


なるほど、YAMAHAのグループレッスンは別に二人がベースという訳でもないのですね。
楽譜がデュオ構成で、「二人で進行する」とか「相方が休んだら困る」みたいな事を聞いたことがあったので勝手
にペアレッスンなのかと思っていました(;´Д`)

教室によってもスタイルが違ったりするのでしょうかね~。
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

バイオリン歴
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