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W楽器探しの旅 (03)-嫁評判-

 Gill[ギル] #60 

続いてはギル。
こちらもドイツ製。


見た目はヘフナーとそう変わらない。
いわゆる素人感覚でいう"バイオリン色"。ヘフナーはより少し濃いめだろうか。


ちょっと弾いてみる。


― おっ! これはなかなか


店員からの言葉通りの「やわらかい系」である。
音の方向性としてはかなり好みの方向である。

出来るようになったばかりのスケールや、これまでに習った曲を色々と弾いてみる。


嫁 「わぁー ええやん。 やっぱり早くバイオリン買いなーよ」


嫁評価も上々。


中音域が柔らかくて非常に良い感じである。
そして、残響がかなり伸びるイメージであり、音の最終着地点がかなり好みである。

しかし、中音域と比べると高音の伸びはもう一歩な気がした。
それは高音が悪いのではなく、中音域がよく響くが故に相対的にそう聴こえるだけなのかもしれない。

そして、やはり音の立ち上がりの立体感が弱い。この価格帯のバイオリンとしてはしかたのない特性なのか、それともこの価格帯のバイオリンに張ってある弦の問題なのだろうか。響きがあるだけに、音の立ち上がりがぼんやりしている印象を受けた。ゆったりとした曲には映えるだろうが、テンポの速い刻む系の曲だとツヤを出すのが私のレベルでは難しいかもしれない。


だが、音質はかなり好みである。


私 「どぉ?」


嫁 「近所の美人なお姉さんって感じ」


― どんな感じなんだ? それは・・・


女の子好きである嫁が、女の子に例え出したということは、それなりに気に入ったということなのだろうか。


   


ここで、店員が登場。


店員 「どうですか?」


私 「こっち(ギル)の方が、やっぱり好みですね。柔らかい感じで」


店員 「なるほどなるほど。 じゃあ、華やか系はもうちょっと違う感じのを持ってきてみましょうか」


― ん? 柔らかい系を色々変えるんじゃなくて?


柔らかい系が好みだと言ったら、普通は「じゃあ、柔らかい系をいくつかもってきますね」となるんじゃ無いだろうか。この店員は華やか系がお好みなのだろうか。

しばらくすると、店員が新たにバイオリンを一艇持って帰ってきた。


店員 「これ弾いてみてください」


 Ferenc Bela Vaci[フェレンツ・ベラ・ヴァーチ] #CDM-2 


見た目は少しくすんだような色をしているベラ・ヴァーチ。


さっそく弾いてみる。


― んー?


たしかに華やかな音がする・・・だが、鳴らない。響いてない感じがする。

しかし、なんとなく、鳴らないバイオリンでは無いような気がするのである。

バイオリンから、拒絶されている感じ。


― これは、鳴らないのではなく、鳴らすことが出来てないのか?


なんとなく悔しくて、しばらくバイオリンを弾きこんでみる。
すると、あるタイミングで"フッ"とバイオリンに受け入れられた気がした。


そして、突然鳴り出すベラ・ヴァーチ。


― なんだ?!


華やかでやんちゃ。じゃじゃ馬だ。

そして確実に女性。


しっかりと音が立ち上がり、やや立体形状が見える感じ。
この価格帯でも立体的に立ち上がるバイオリンは探せばあるということか・・・。
どの音域でもしっかりと響き、特に高音が綺麗。

適当に弾いていると即興でメロディが出てくる。「次この音に行きたい」みたいな空気になるのだ。
これは、相性が合っているかもしれない。弾いてて楽しいバイオリンである。


嫁 「私、これ好きー!」


嫁とも気があったようだ。


嫁 「ぷぃさんコレにしーや。 私これやったら毎日聴けるわ」


まるで、今は毎日聞くのが苦痛だとも言わんばかりの言いようである。


嫁 「これは、ハリウッド女優やねー。 マリリン・モンローとか浮かんだわー」


そう言いながら、マリリン・モンローらしきモノマネをする嫁。


― お前、マリリン・モンローあんまり知らんやろ?


それにしても、私に買えるレベルのバイオリンに例えられるとは、嫁の中でマリリン・モンローはずいぶんと安いようである。

しかし、嫁が言いたいことは分かってきた。
ギルが近所の美人さんで、ベラ・ヴァーチが女優というのは両バイオリンを比較した表現としてはかなり的確だと言える。ベラ・ヴァーチは鳴れば華やかで綺麗だが、ご機嫌を取るのが難しい印象なのだ。言ってみればツンデレ


先生にも「新作を買うならやんちゃな方が良い」と言われてるので、このバイオリンはかなり有りかも知れない。


しかし、即決はしない事に決めているのでとりあえず様子見。


   


ここで、再び店員が登場。


店員 「どうですか?」


私 「華やか系も良いですねー。 これ(ベラ・ヴァーチ)、結構好きかもしれないです。」


店員 「そうですかー」


嫁 「これ(ベラ・ヴァーチ)がイイー。これー。」


入ってくんな!!


嫁 「これ女優みたいな感じですよねー?マリリン・モンロー!」


グイグイ店員に絡む嫁。
きっと店員は何を言われているのか判らないだろう。


店員 「女優ですか?(笑)」


嫁 「こっち(ギル)は近所の美人なお姉さんですね」


自分の例えについて説明をはじめる嫁。


店員 「あはは・・・。面白いですねー。奥さん。」


― この時間。いる?


店員 「中間くらいのも持ってきてみますねー」


そう言い残して、店員はまたバイオリンを取りに出て行った。


続く。
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comment

Secret

No title

今まであがった三台については、
私も同じ印象でした。
ただ、ベラバーチは、じゃじゃ馬を感じるまで、
弾かなかったのでもったいなかったな。。
ギルは四台弾いたのに。
また試奏行きたくなりますね♫

ぷぷっぴどぅ♪

そのマリリン・モンローは、ハンガリー人ですよね?


それ、私の楽器と全く同じですよ!!
同じモデルでも、結構個体差があるようですね。
私の所に来た時には、作られて5年経っていたので、前の持ち主さんが飼い馴らしてくれていたのでしょうか(笑)

Re: No title

rauloopさん

こんにちわ~

人と印象が同じだと何か安心しますね(笑)


試奏に行った日はものすごく調子の良い日だったっていうのもあるかも知れません。
最初全く鳴らなかったので、響きポイントが狭くシビアな楽器とも言えるような気がしますね。この次の記事で書きますが、私はベラバーチのさらに上位モデルを弾いてきました。

また、試奏に誘ってくださいね~

Re: ぷぷっぴどぅ♪

キキさん

こんにちわ~

そのとおりです。ハンガリーっ娘です。

なんと、あの時弾かせてもらったのは同じモデルだったのですか。
それにしては音の印象が全然違いましたね。"聴きバイオリン"に自信は全くありませんが、同じモデルだとは思いませんでした。初心者の成長曲線からすると、合宿からこの試奏までの間に私の腕のほうが変化している可能性もありますが・・・。

というわけでちょっとベラバーチ調べてみました。
ベラバーチはこの価格帯としては珍しく全行程が手作業らしいですね。
東欧の人件費の低さから実現できているってことみたいです。

通常この価格帯だと、機械による作業が大半になるため個体差が少ないのが一般的らしいのですが、ベラバーチは手作業。手作業故に個体差がかなりあるみたいですね。


他のブログでベラバーチ同士を比べたことがある人を見つけました。


http://stone.tea-nifty.com/blog/2010/07/post-2ea2.html

http://stone.tea-nifty.com/blog/2010/07/post-3ac3.html


どちらも一つ下位のモデルの話なので、CDM-2と全く同じではないでしょうが、一艇は私と同じ華やか系やんちゃ娘の印象で、一艇は全く違う印象のようです。後者のほうが年月が経った方なのですが、持ち主が変化に気づいているので、経年変化が大きい楽器なのかも知れないですね。

楽しそう。

こんにちは!

怒涛のアップ!
読み終えました(笑)

楽器試奏の記事、楽しく読ませてもらってます。
ご存知のとおり、私はナナさんから譲りうけたので
楽器の試奏は未体験なので、ほんと楽しいです。

あ~でも、弓をグレードアップした時は、弓の試奏は体験しました。
弓の試奏も楽しいですよ。

弓で全然音変りますからね~
私の楽器も、前の弓とでは全然音が違います~

楽器が決まったら、ぜひ弓の試奏もどうですかぁ~(笑)

Re: 楽しそう。

kokyukiさん

こんにちわ~( ・∀・)ノ

怒涛のアップは多分もうしばらく続きます(笑)
どうぞ、お付き合い下さいませ(*´∀`)

これだけ楽器の試奏を楽しんでおいてなんですが、逆に私はkoyukiさんを羨ましく思ったりもします。


私は内心「ゆずりうける」という状況になることを期待しているようなところがあります。
koyukiさんをはじめ、キキさんやヴェーヌさんのように、前の持ち主が大切にしていたバイオリンを譲り受けるというのにすごいドラマ性というか、運命性というか・・・いいなぁ・・・と思うのです。
それと、自力で探すのは、何から何まで選択肢が多すぎて、正直、どうやって決めていいか判らんようになって来ているというのが実のところでして・・・(;´Д`)

なので、「これにしなさい」とか、「この子使ってやってくれない?」とかそういう状況が合ったら面白いのになぁ・・・とか、ちょっと内心思っちゃってたりします。

まぁ、要は、お見合い結婚を待っているお坊ちゃんの心境ですね。今流行の草食系男子というやつです(笑)


まだ、なかなか弓までは頭が回ってませんが、楽器が決まったら、同時か直後に今度は弓の試奏が始まることになります。
・・・が、先に弓だけでも良いの買ってしまおうかなぁ・・・とかも思い始めて、もうワケわからんようになってます(*´∀`)
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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