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W楽器探しの旅 (04)-衝動買い-

 Henri Delille[アンリデリル] NO.Ⅴ 

店員「ヘンリーディリーというフランスのバイオリンです」

そう言って店員が持ってきた、少し薄い色のバイオリン。
おフランス製と言われるとなんとなくフォルムが美しいような気がしてくるから不思議なものである。


さっそく弾いてみる。


先ほどのベラバーチと違い、受入れてくれるのが早いバイオリン。
音のバランスが良く、最初に弾いたヘフナーと同系列の音イメージで、若干こちらの方が上位か・・・という印象である。若干低音の響きが弱い気もするが、反対に高音の伸びが割と良く、全体的には卒のないバイオリンといったところだ。

そして、今日試奏したバイオリンの中では最も弾きやすい。
癖が少なくて『優等生』。初心者がバイオリンを習得していくパートナーとしては申し分が無いと思える。


しかし、一点問題がある。
どうでも良い問題なのだが、ド庶民である私は「フランス」に謎の勘違い高貴イメージを持っている。
おフランス製の物を身につけている人のイメージは語尾が「~ざます」なのである。

よって、人から「それどこのバイオリン?」と聞かれたら頭の中で一瞬「おフランスざます」と思ってしまう。
それが問題なのである。


本当にどうでも良い問題だが・・・。


   


さて、銘をHenri Delille[アンリデリル]としておきながら、話中では「ヘンリーディリー」となっている事について少し触れておこう。

私のメモにはたしかに"ヘンリーディリー"・"フランス"と書いてあるし、そう言われた覚えもある。ところが後で調べてみると「フレンチテイスト」のベルギーオリジナルのバイオリンで、読み方も"アンリデリル"らしい。確かに、言われてみれば「フランス」なのであれば最初の"H"を発音するのはおかしいのだが、試奏の場でそんなことに気付けるほどのゆとりと賢さは持ち合わせていない。

まぁ、読み方はどうでも良い。イエス・キリストの事を、英語圏ではジーザス・クライストとよんだりするのと同じ事である。

問題は"フレンチテイスト"である。
"フレンチテイスト"とは何ぞや。

日本メーカーのカメラを中国で生産した場合、"ジャパニーズテイスト"の中国産カメラである・・・とかそういう感じのことだろうか。
となると、フランスブランド・フランス開発のベルギー産バイオリン。

いや、違う。
ベルギー"オリジナル"とある。

日本メーカーの許可と技術提供を受けた中国の企業が、自社開発したカメラを日本メーカーブランドで販売している・・・くらいなのではなかろうか。
そうすると、フランスブランドのベルギー開発・生産バイオリン。


別にベルギーに対して信頼が無いわけではないが、フランスのバイオリンと言い難いのではなかろうか。
ベルギー産はベルギー産で良いじゃないか・・・と。

「別に音が気に入って買ったならどっちでも関係ないだろう」と言われればそれまでだが、「フランス製だと思って買ったら、実はベルギー製でした」という事になったら、なんとなく良い気はしないしショックを受ける人だっているかも知れない。

それともバイオリンの世界ではそういうものなのだろうか。


もっとも、さすがの店員も店内の全てのバイオリンについて精通しているわけではないという事もあるだろう。バイオリンフェア中ということで、おそらく普段は置いていないようなバイオリンもあるのだろう。この店員がバイオリン専門であるとも限らないし、しかたが無いことだとは思う。

店員を責める気は全くない。
ただ、「鵜呑みにしてはいけない」という事が解った。

あらためて『即決は禁止』を心に強く誓う。

たぶんこういう所は、バイオリン専門店に分があるのだろう。


閑話休題。


   


再び店員がやってくる。


店員 「どうでしたか?」


嫁 「これは、ミスキャンパスって感じです。」


お前に聞いてねぇよ


店員 「あはは。そうですか」


私 「これなら、さっきのベラバーチの方が好きですね」


店員 「意外に華やか系もいける感じですかね?」


私 「えぇ。ベラバーチの上位モデルとか弾いてみたいですね」


見事に店員によって、華やか系路線に修正された私。
そして、まさかの自らのランクアップ志願。

"その手"を差し出させて自分から乗りに行く私。


ベラバーチの上位モデルを取りに行って戻ってくる店員。


店員 「ところで・・・」


私 「はい?」


店員 「ほんとに5ヶ月ですか?」


私 「ぇ?」


店員 「いえ、上手いなと・・・普通に弾いておられるので」


私 「いや・・・それほどでも・・・」


店員 「普通、5ヶ月くらいの人はもう少し、弾けないというか・・・ね」


お世辞でも嬉しいのが人間である。


私 「あ、ありがとうごz・・・


嫁 「そうなんですよー!! もうねー。 一日2時間とか練習しよるんですよー。 大変ですよー」


だから、お前は入ってくんな!!


ベラバーチの上位モデルを置き、笑いながら立ち去っていく店員。


嫁 「よかったなー。 褒められたやん」


 Ferenc Bela Vaci[フェレンツ・ベラ・ヴァーチ] #CDM-1 


本日最後の試奏、『マリリン・モンロー』の上位モデル。
ベラバーチとしては最上位モデルらしい。

CDM-2との一番の違いは、裏の板が一枚板である事。
これは、非常に大きなことらしい。


さっそく弾いてみる。


やはり、鳴らない。
最初に拒絶してくるあたりは『モンロー』と同じであるようだ。

しかし、弾けども弾けども受け入れてくれる気配がない。
時々、音の先にやんちゃで華やかな音が見え隠れしているのは感じるのだが、鳴らしきれていないのは明らかである。


― 鳴ったらすごそうやなぁ・・・


だが、結局鳴らすところまで行くことは出来ず、拒絶されたままで終わった。
鳴らすことができなかったので、一枚板の良さを感じることは出来なかった。


― んー・・・これは無理やなぁ・・・


今の私の力では楽器に受け入れてもらえないようだ。


嫁 「これは、大女優っていうかベテラン女優やな。桃井かおりみたいな感じ」


私 「あぁー・・・・」


納得。


嫁 「マネージャーメッチャ困らせてる感じやねー」


マネージャーを困らせる桃井かおりのマネをする嫁。


   


試奏終了。

ベラバーチはそこそこ気に入ったし、嫁もそれにしろと言う。
店員にも「フェア中しか置いてない」と即決をかなり薦められたが、1回の試奏だけでの即決を絶対にしないと決めていたので、今日は帰って頭を冷やすことにする。

店員も慣れたものである。即決する客のほうがむしろ少ないのだろう。「わかりました。是非、前向きに考えてみてくださいね」と、今日試奏したバイオリンとその値段を記した名刺を渡してくれた。

都合、一時間以上も試奏をさせてくれた店員さんに感謝である。


さて、私は小心者である。
これだけ相手にしてもらっておきながら、何も買わずに帰るのを申し訳ないと思ってしまうのである。

弦のストックか楽譜でも買って帰ろうかと思っていた私の目に、ソプラニーノリコーダが目に入った。
珍しかったどころか、初めて見たソプラニーノ。


― ちっさー!!


その楽器のかわいさにやられ、値段が安かったこともあり、何の迷いもなく衝動買いをしてしまった。
バイオリンを見に来たのに、笛を買って帰る私。


まぁ、でも、ソプラニーノはきっと嫁に取られるんだろう・・・。
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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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