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Lesson24(前編)-パターン化-

2011年2月19日、この日は24回目のレッスンだった。


いつものように調弦をしてレッスン開始。
レッスンはおなじみ、フリマリー音階地獄からである。


フリマリー 『二長調 スケール&アルペジオ』
HRIMALY_004_Ddur.jpg


フリマリーに突入した当初、「二長調が一番得意」としていたが、それは左手の指の動きとしては一番楽に動くという意味でのことだった。最近では他の調にも手が慣れてきたため、二長調の優位性が失われてきている。

ある程度左手が「自律器官」として動くようになって来たので、最近は右手に意識を置いているのだが、スタートしてすぐにD線からG線への移弦があり、スケールからアルペジオの移行時にもG線からD線への移弦が16分音符から3連符へのリズム変化と共にやってくるという二長調は、なめらかなスラーになるようにという観点からみると、ト長調よりも難しいと感じる。


まずは一回弾いてみる。
相変わらず先生の前では実力が何割か減になるというヘッポコぶりである。


先生 「スタートする時に『せーの』が無いのが敗因ですな」


私に限らずかもしれないが、緊張すると「始めドコロ」を見失う。
どのテンポで行くかとか・・・出だしのピッチが合うかな・・・などとグルグル考えている内に「いつ始めようか」ということすら見失うのである。そして、最終的に脳がショートしてしまい、「どうでもいいや」という出かたをしてしまう。

入りから崩れ、そして、自分でも気に入らない音程のスケール。


私 「音程悪すぎて途中で萎えました・・・」


先生 「そうでもなかったですよ。高めに入ってるのを音程悪いと感じちゃってるんじゃないですか?」


私 「いや・・・ほら・・・最後のソとか」


先生 「いや、そうでもないですよ」


今日は耳もアカンらしい。
自分ではかなり「外れていた」と思うのだが、そうでもないという。
本当に「そうでもない」のか、「気にしすぎ」だから別のところに意識を向けなさいという意味なのか、其の真意の程は解らない。


もう一度弾き直す。


先生 「アルペジオで弓の返しが早いですね」


そうなのだ、どういうわけか今日は朝から自分が思ってるよりも先に弓が返ってしまうのである。


私 「なんか今朝からこうなるんですよ・・・」


先生 「それはホンマに今朝からですか?今になって気付いただけと違います?」


どうなんだろうか。
このスケールでの弓の返しの瞬間はかなり意識を振り向けている。ダウンボウの最後に「最高音」が来るため、それをできるだけ綺麗に鳴らそうと割りと意識して練習している。「なってたけど気づかない」というわけでもないとは思うのだ。


先生 「最後、弓返す瞬間に、ワッ!って弓が早くなってるんですよ」


この「最高音を綺麗に出そうとしている」というのが思わぬ害を引き起こしているようだ。最高音の部分だけ弓がいきなり早くなって「これ見よがし」に弾いてしまっているらしい。そして、おそらくはそのために返しが早くなっているのだろう。


― いらん事すんな・・・って事やね


他に、スケールとアルペジオでの弓圧の違いを指摘され、どちらも同じように弾くよう指導された。


   


フリマリー 『ト短調 スケール&アルペジオ』
HRIMALY_006_gmoll.jpg


一度通しで弾いたが、指摘は前半部のスケールに集中した。


先生 「ラが低い!」


指摘されているのはスケール上昇の最後の音、E線の3指でとるラ。
これは、時々自分でも低くなっている事を認識している。「わかってるけど」安定しない音程。気を抜くと下がりがちな音程。

ミファ#ソラだけを繰り返して弾く。
音が合ったり合わなかったり。やはり安定しない。


先生 「原因はその前のソの入り方ですね」


坂本先生のレッスンでは「気合で取ってこい」とか「取れるまでひたすら練習しろ」とかいう根性論になることは無い。何故低く入ってしまうのか、なぜ安定して取れないのか・・・客観的な観察が綿密に行われ、理論的・物理的に原因究明が成される。


先生 「ソを上からストンと落としてしまってるんですね」


私はE-2のソでは中指を弦の真上からストンと弦に対してほぼ垂直に、ハンマーのように落としている。そうすると、人さし指と中指の親和性から手のひらの向きが、ネックに対して並行になる。ここまでは良いのだが、次のラに行く時に手がネックに対して平行になっていると、薬指を完全に真横にひらく動きをしなければならない。中指と薬指の間の柔らかさがまだ足りない私としては、これを結構意識的に「グッ」と開かなければならないため、その幅が緻密に管理できておらず音程が安定しないという理屈のようである。


先生 「ソの時点で下から斜めに伸ばす感じで狙うと、ラに行きやすい手の形になります」


こういう音形の場合、E-2のソの中指はE-1のファ#の人さし指をガイドにして、斜めに下から伸ばして狙うと良いようだ。そうすると、手の微妙な傾き具合により、薬指をそっと伸ばしてやるだけでE-3のラに届き、安定して音が取れるようになる。細かいことだが重要なパターンニング。こういう細かいパターンをどれだけ厳密に積み上げられたかが最終的に全体的な音の安定感として跳ね返ってくるのだろう。


最近、バイオリンを弾くということは、「パターンを読む技術」なのだという風に思うようになって来た。

移弦スラーの場合は、同弦スラーよりも早いタイミング、つまり弓よりもはるか前に左手の指が次の弦の次の音に降りているとなめらかにつながったきれいなスラーになる。だから、スラーの形状によって指を離すタイミングや置くタイミングは「音楽とはズレて」いて、同時だったり一瞬前だったりする。それは適当にやるのではなく、まだ出来はしないが「大体決まった動き」として自然な動きがあるような気がする。

また、複雑なパッセージが続く場合は、離してしまう指と置いたままにする指を選択し「先」に備える。どことどこに指を置いておくかということや、どのタイミングで離して次に持って行っておくかなどは、音形パターンによって大体決まっているような気がする。

「ある程度」勝手に動いてくれるが、「制御可能である」という独立したパターンの動き。そういう小さなパターンを積み上げていき、音形に合わせて「選択できるようになる」という作業。「管理できる独立機関」パターンをどれだけ持っているか。それをどれだけ増やせるか。
我々初心者には真っ黒に見える譜面も、左手と右手が覚えている「管理できる独立機関」の集合体として捉えることが出来るようになれば「アップアップ」しながら弾くということも無く、涼しげな顔で弾くことが出来るようになるのだろう。

さて、ト短調は他に登りのファ#(D-2)、下りのシ♭(D-4)の音程などを指摘されて、お役御免となった。


続く。
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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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