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ロースペック

初の発表会まで3週間を切った。


既に紹介をしたとおり、課題曲はエックレス。

おそらくほとんど全てのバイオリニストが通るであろう、エックレスのソナタである。本来なら先にベートベンのメヌエットやザイツ先生を通ってからエックレスを踏むはずなのだろうが、全面的にすっ飛ばしてエックレスである。
その1楽章と2楽章を発表会で演奏する。


さて、エックレスは『鈴木教本』や『新しいバイオリン』のだいぶ"先"の巻に載っているので、前回の記事では「無理にきまってんじゃねーか」というような物言いで記事を書いた訳だが、私が弾きこなせる可能性が全く無いというわけではない。


今のタイミングで多少なりとも「弾ける」希望があるという事には少しカラクリがある。


「弾ける」という表現の解釈に個人により違いがあるので、ここでは「死ぬ」か「死なないか」という表現を使うことにしよう。言うまでもないことだが、「死ぬ」とは『途中で演奏が止まってしまう』の意である。


現状はこうである。


1楽章は「死なない」
2楽章は「死ぬ」


   


1楽章が「死なない」理由は、『鈴木教本』や『新しいバイオリン』で出ていているレベル段階での「想定する弾き方」と違う弾き方を私がしているからである。レベルを下げるために奏法を変えたのではなく、ここに「バロックで弾くかどうか」という選択が効いているのである。

いわゆる「一般的な」エックレスのソナタの1楽章の弾き方は、YouTube等の動画を参考にしてもらえれば解ると思うが、ポジション移動を多用する弾き方で、ビブラートをしっかり効かせて「ネットリ」弾く。それに対してバロックで弾く場合、バロック時代の考え方を適用するので1stポジションを基本として弾き、また開放弦も積極的に使い、あまり「ぐいぐい」弾かない(らしい)。1stポジションでは音が足りないところだけを3rdポジションで弾く。


さて、エックレスのソナタの第一楽章は、1stポジションをメインで弾くと途端に「死亡率」が激減する。
だから死なない。

先生の前で初めて弾いた時もいきなり一発で通ったし、そもそも、初見の時点でほぼ弾けた。「ただ弾くだけ」ならどうということは無いのである。ただし、1楽章は「ただ弾いただけ」では全くつまらないという点をどうクリアするかというところがポイントとなる。


   


さて・・・問題は2楽章である。。
こちらは、1stポジションで弾けない音はない。だが、現在のところ致死率は100%。
頭から弾いて最後までノーミスで通ったことが無いという状況なのである。

何故、弾けないか。

死因は「速さ」である。

テンポ50~60くらいなら、まぁ弾けないことは無いのである。
これを『新しいバイオリン』の楽譜でならテンポ90~100くらいまでは上げたいところである。
さらに、バロックで弾く場合は楽譜が異なるのだが、先生の見本演奏によるとテンポ110以上は行く必要がありそうなのだ。

ちなみに「楽譜が異なる」というのはどういう事かを簡単に言うと「原曲」で弾いているという事である。エックレスのソナタの2楽章は実は別の作曲家の曲が下敷きになっているらしく、「せっかくだから」その元の方で弾くことになっている。
その別の作曲家の名前はもちろん先生が教えてくれたのだが、何度聞いても何故か覚えられず、また余程マイナーな情報らしくググろうがヤフろうが出てこない。とにかく、その、「ナンチャラかんちゃら」が作曲した「原曲」の方で2楽章は弾くことになっている。


先の記事で先生に問われた「モダンバロックで弾きますか?バロックで弾きますか?」というのはとどのつまり「エックレス版か?原版か?」という意味だったのであり、さらに練習をしていくと両者には初心者目線でこういう違いがあることが解ってきた。


エックレス版
 「左手」は3・4重音や、装飾的な16部音符のオンパレードでかなり辛い。
  そのかわり、それほど爆速設定ではない。
  音数が多いから、そこそこのテンポでも聴き映えがする。


原版
  エックレス版より「音数」が少ないため「左手」的には比較的楽。
  そのかわり爆速設定。
  爆速設定故に16部音符が連続するところは多音スラーが多く、移弦スラーが苦手なら死ねる。
  「ゆっくりだと弓が足りない」「速いと死ぬ」というジレンマとの戦いになる。


   


さて、16部音符が混在している場合、私が楽譜を「読みながら」弾けるテンポの限界点は大体テンポ80くらいである。もちろん初見でない場合の話である。それ以上のテンポだと、今のところは「指に覚えこませて」自律機関にしてしまわないと対応できない。


2楽章を原版で弾いた場合、現時点での安全なテンポは60。
テンポ60だと致死率は10%程度。集中力を切らさなければ、まぁ大丈夫といったところである。
これくらいのテンポであれば楽譜を見ながら「次の音は○」と思いながら、また弓使いにも気を配りながら弾くことが出来る。ただし、このテンポだと15連スラーとかが辛い。


読譜限界点であるテンポ80の場合、致死率は60%前後。
最初から弾くと真ん中を過ぎたあたりで落ちやすくなってくる。逆に真ん中から弾くと最後まで通る。
「部分は弾けるが事故死をして通らない」という死に方をする。
限界点付近であるため、最後まで「持たない」という訳である。


とりあえずの目標テンポである110はお話にならない。致死率100。
楽譜を「読みながら」だと半分も持たない。ただし、指が回らないというわけではない。数小節だけ覚えて一瞬自律機関にすれば弾けるため、「根本的に不可能」というわけではないテンポであるとは言える。
完璧に暗譜をしてしまえばあるいは・・・といったところだろうか。


とどのつまり、2楽章の問題は「読譜」にある。


楽譜からの「ロード」が遅く、さらにメモリーが小さい。
楽譜の先読みが出来る範囲がせいぜい1音か2音しか無いため、テンポが早くなってくると「次の音のロード中」にも関わらずその音を弾かねばならないという状態になり落下する。もっとひどい場合には、「暗譜しているところまでは勝手に」体が弾いてしまい、いざ解らないエリアに差し掛かった際にはメモリーが空どころか、どこを弾いていたかすら見失っているという状態になる。
非常にロースペックなのである。


   


解決の指針は3つ有る。


「読めるようにする」「完全暗譜」「読めるテンポでやる」



できれば「読めるようにする」で対応したい。
だが後3週間足らずでテンポ110で読譜できるようにするのは少々厳しいかもしれない。


「完全暗譜」は出来ることならしておいた方が良いだろう。
だが、「自律機関」は制御の出来ない落下の仕方をするリスクを孕んでいる。よって、「読めるようになった」上で「暗譜もしている」というのが理想だろう。


最終的にどうしても無理だったらテンポを落とす。


   


長々と書いてきたが、結局本番までの間にクリアすべき課題は非常にシンプルである。


1楽章「表現」
2楽章「速さ」


ともに、「ゆっくり」「ただ弾くだけ」ならとりあえずは弾ける。
後はどこまで頑張れるか・・・・。



ちなみに、本番に必要なモノも何となく判っている。


1楽章「平常心」
2楽章「気合」


こちらは、本番の舞台上でどれだけ「自分の世界」に入れるか・・・。

なんとも課題の多い事で・・・。
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comment

Secret

チャレンジ

うわー。
チャレンジャーですねぇ。でもわくわくしますね。
舞台上で「死亡」せず切り抜けたら、大きな自信になりますね!!
でも「死亡」したらそれはそれで…思い出になりますね!!

録音載せてください。楽しみにしてます(^-^)

わかります

はじめまして、さらだねこと申します
エックレスのソナタ、難しいですよね

私も大人から始めたバイオリンですが、エックレスのソナタは習い始めて5~6年目で弾かされて、その時は撃沈でしたが、

最近練習の合間に弾いていて、結構ハマってます

私の2楽章の乗り切り方法は、集中力あるのみです
弾くぞ弾くぞ弾いてるぞ~いま弾いてるぞ~って

頑張って生き抜いてください!!!

Re: チャレンジ

アンダンテさん

こんにちわ~

もう、「チャレンジ」っていうか「無謀」な世界観ですが・・・。
先生からは「死亡」する前提で「復活」のテクニックを教えられる始末(;´Д`)

思い出重視で行きたいと思います(笑)


まっとうな録音機器が無いので、誰かが録ってくれたらアップしようと思います。
多分、耳に悪いと思いますが。。。

Re: わかります

さらだねこさん


はじめまして!!
コメントありがとうございます。


ですよね~。
普通は5~6年で弾く曲ですよね~。
1年で弾く曲じゃないですよね(笑)


やっぱり2楽章は「気合」とか「集中力」とかなんですね。
そのアドバイスを胸に、頑張って生き抜きたいと思います。

もののけ姫でも見て「生きろ!」な感じで望むことにします。
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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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