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ひざ担当

ここしばらくなんとなく重めのテーマが続いているので、ゆるい話題で行きたいと思う。
前回と同じくゲネの日のお話である。


この日は実はゲネの直前までレッスンがあった。
最近恒例の嫁同伴レッスンである。


事情を知らない人が読むと「レッスンに嫁連れて行ってるの?」と思われるかもしれないが、嫁は私のバイオリンの先生からリコーダーを習っているのである。色々と都合が良いので、最近では私のバイオリンレッスンと嫁のリコーダーレッスンの2コマを連続で並べておき、一緒にレッスン行くという事が多い。


ちなみに、嫁も今回の発表会にリコーダーで立つ事になっているが、本番曲の仕上がり具合は私のエックレスなど比べものにならないほど完成度が高い。いつ練習しているのか知らないが、私の半分も練習していないハズなのに一体どうなっているのだろうか。



さて、嫁のレッスンが終わり、私のバイオリンレッスン中のひとコマである。

どの曲をやっている時だったか正確に記憶していないが、さんざん指摘を受けた上で更に追い打ちでもうひと指摘された時の事である。


先生 「あと・・・ひざ屈伸やめましょうか」


そう先生が言ったとたん、少し離れたところで何かを書いていた嫁が「ピコーン」と反応した。


まさに、漫画などで頭の上に「電球」が現れるあの表現のとおりの顔をした。ピコーンという音が聞こえた気がした程である。



満面の笑みを浮かべて嬉しそうに立ち上がる嫁。

先生は嫁の意図を察したらしく、嫁のために場所を開ける。

嫁は私の近くまでやってきて、私の足元にしゃがみ込む。


― なんなんだ、お前らのその連携プレーは・・・



そして、


嫁 「シュッ! シュッ!」


"突き"の素振りをする嫁。


― あぁ・・・アレか・・・


   


説明しよう。

私はバイオリンを弾いているとき、ひざでリズム取りをしてしまう癖がある。
そして、何度か前のレッスンでそれを指摘されたのだ。


先生 「ひざでリズムとるのやめましょうか」


私 「ぁ・・・はい」


そうは言っても、簡単には治らない。
そこで、たまたまその場にいた嫁が、「養成ギプス」役に抜擢されたのだ。


先生 (ちょいちょい)


手招きをして嫁を召喚する先生。


先生 「旦那が、ひざ動いてたら指摘してやってくださいね」


嫁 「はーい」


嬉しそうに返事をする嫁。
そして、何故か足元にしゃがみ込み、謎の構えをする嫁。


何の曲をやっていた時かは忘れたが、とにかくその訳の解らないシチュエーションのままで曲を弾かされた。


そして、その時。
ひざが動いた。


嫁 「シュッ!」


突然、効果音を口で発しながら、ひざを小突いてくる嫁。

『ひざ動いてるで!』というサインのつもりなのだろう。


嫁 「シュッ! シュッ!」


― ひざが動くたびにやるつもりかお前・・・


先生 「家でもチェックしてあげてくださいね」


先生はいたくこの『養成ギプス』が気に入った様子である。


   


・・・と、まぁ、そんなことがあったのである。


嫁 「シュッ! シュッ!」


どうやら今日も『養成ギプス』を買って出るつもりらしい。


先生が「そのまま弾け」という顔をしている。


― 楽しそうだな・・・お前ら


仕方なくそのまま演奏する。


しかし、嫁の動向が気になって演奏に集中できない。
下から「早く動かへんかなー」という嫁の心の声がデカデカと聞こえてくるのである。
小学校で『黒板消しトラップ』を扉に仕込んだ子どもが、それに引っかかる獲物を待っているかのような顔をしている。


嫁 「シュッ!」


― ぐっ・・・


嫁 「シュッ!」


私 「だぁぁぁぁあ! 気になって弾けーん!」


嫁 「あっはっはっは」


― うれしそうだなお前・・・


満足気にもとの席に帰っていく嫁。


― お前、シュッ!シュッ!ってやりたいだけやんけ・・・



しばらくレッスン模様を書いていなかったが、最近はいつもだいたいこんな感じで3人でワイワイやっている。

いつぞやまでのピリピリした練習はどこへやら・・・。

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comment

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No title

こんばんは!
楽しそうでいいですねー!

私もついノリノリになって弾いてしまって、そういう時は必ず身体が揺れてしまって、指揮者に嘲笑されたりします。
「シュッ」いいなあー。かわいくて。

最近都響の演奏を聴いたんですが、コンマス以外の弦奏者がまったく身体を動かさないんですよ。
腕しか動いていない感じです。
まさに「地蔵弾き」というか・・・。
あそこまで直立(直座?)不動じゃなくてもいいんじゃね、と思いましたが、プロの方ほど無駄な動きはしないものなんでしょうね。

ぷいさんの先生はいつもながら普通ではなかなか注意しないようなところまで目配りが行きとどいていますねー。

養成ギプス!?

いつも奥様、かわいーですね~(^▽^)おもろい!

フィドルは足でリズムを取りながら弾かないといけません。目的はいくつかあるようですが、一つにはオフビートを出すためだそうです。踵を上げるので膝も動いてるわー。動かしたい時は軽音楽弾く時にどうぞ~(^▽^)

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Re: No title

yamanokanata125さん


こんにちわ~


「シュッ!」は皆さん「可愛い」というイメージで再生されているんのでしょうが、実際にはこう、カマキリみたいな手で「キモイ」動きで攻撃してくるんです。かわいいというより、キモいです。


全く動いていないっていうのも、なんだかなぁ・・・って感じがします。
音楽的に「良い感じ」で揺れててくれると見てる方も安心するというか・・・。

まぁ、私はひざがカックンカックン動いてるらしくて、要するに「動きがダサい」っていう話なんだと思います。私がもう少しイケメンで、上半身が軽く揺れるくらいながら文句は無いのだと思います。

Re: 養成ギプス!?

ぴっぴさん

こんにちわ~

フィドルは逆にリズムを出しながら弾かないといけないんですねー。
「マスト」だとそれはそれで難しそうですね。

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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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