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未曾有の絶不調(中)

その絶不調の中、前日の深酒が祟った壮絶な二日酔いと闘いながら、1月3回目のレッスンに臨んだ。

二日酔いの時点でレッスンに対する意気込みの無さが伺えるというものである。
最も練習していた時期ではレッスンのある日には、レッスンの前に最低でも3時間はアップしてから行っていたのだから、堕ちに堕ちたと言えるだろう。

誠に失礼な生徒であると思うが、崩壊の極みにある今、つまらんものはつまらんのである。


フリマリーの音階チェックは勿論、左手も右手もボロボロ。


先生 「ちゃんと共鳴してるかを聞いてない」


と言われる。


バイオリンは5度調弦であるから、音によっては弾いている弦とは別の弦との間で共鳴現象が起きる。
例えばA線の3、レを押さえると隣りのD線と共鳴して美しい響きが聴こえる。上にも下にもほんの少し音程が狂うだけでこの響きは聴こえない。逆に、その響きが聴こえているということが、すなわち「今弾いている音程は正しい」ということになるため、チェックに使えるのである。


その響きを聞いていない、つまり、「お前は今音程を合わせに行く事に気が向いていない」と怒られているのである。


その通りである。
自分のバイオリンが出す音が嫌で聴きたくない。


いわば今、バイオリンと喧嘩中というわけだ。
そして、何故そんなに機嫌が悪いのか判らない。


   


意を決して先生に相談してみる。


私 「最近、ずっと違和感と言うか・・・なんか、持ち方から何から判らんようになってきてるんです。」


先生 「なるほど、それを取り戻すところからブログが再開するんですね


ご名答。
ブログへの掲載を意識する先生というのも新しい。
もしかして、結構楽しみにしているのだろうか。


先生 「ふーむ。何がアカンのでしょうね。何かがアカンのでしょうね。」


この時点で、すでに一つの事に気付いた。


― なんで今まで何も指摘されてないんやろ?


音がかすれているのは先生も聴こえているはず。ここ何回かのレッスンでもずっとこの調子なのだ。
例えばバイオリンや弓の持ち方が崩れているとか、姿勢が明らかに崩れてきていると言った場合は、必ず音がおかしくなった自覚よりも先に、先生から指摘が入って修正を受けてきた。

だから、原因に決定的なものが見受けられるなら既に指導が入っているはず。
それが今回はない。つまり、決定的な単一の原因ではなく、やはり、かなり微細な変化の集合としてバランスの崩壊に至っているのではないか。


とりあえず、先生に基礎の基礎、単純なA線開放弦でのロングトーンボウイングを見てもらう。


驚いたことに、それすらまともに弾けなくなっていた。
単純ボウイングが震えるのはバイオリン歴が2ヶ月目か3ヶ月目に苦労して克服した事象である。


― ぁー・・・そこまで落ちましたか・・・・


今この瞬間も崩壊が進行している。
1年以上撒き戻っているのだ。


先生 「とりあえず、そういう時は、下手に部分を修正しようとしないことですね。」


― えぇ。身をもって知りましたとも。


そして、先生が下手に指摘してこず見守っていたのはその為なのだろう。


先生 「だから、それはそれで良いと割り切って、美しくあろうとしてください。」


― 美しく?


先生 「とりあえず、少し顔が前に出ていますからそこは美しさに欠けますよね?」


― むむっ・・・


先生 「弓が震えるときはどこで震えが始まるかによって原因が違います。」


― ほぅほぅ


先生 「元で震える場合は腕が上がりすぎですが、今みたいに弓の真ん中で震える場合は、弓をまっすぐ引こうとしすぎているんです(※)


― ぇ?


先生 「見てください。弓はまっすぐじゃないでしょ? だから・・・」


― それだ!!


美しい音を出すための基本となる単純ボウイングでは、弓からバイオリンに加えられる圧力が一定である事が求められる。
だが、弓はしなっている。だから、完全にまっすぐに引くと真ん中で圧が抜けてしまう。
だから、真ん中まで来るとカスカスになるし、震えるし、暴れる。


正しいボウイングは直線ではなく、道なりならぬ、弓なりにまっすぐ・・・だったのだ。


前に自分的に綺麗に弾けていたときも、私はまっすぐに引くという意識は確かにあった。だが、弓に手を預けていたので自然と曲線の動きになっていたのだろう。
それが、崩れてくるとまっすぐに弾けているかが気になる。そして、無理やりにでも直線で引こうと、まっすぐに引こう引こうと意識的にボウイングをしていた。


バイオリンを上手く鳴らしてやろうと思えば思うほどバイオリンは鳴らない。


どこかで聞いたそんな言葉が頭をよぎる。


バイオリンに、弓にまかせる。


今必要な事はそれかもしれない。



先生 「あと、入り込み過ぎんことです。」


私 「そうですね・・・」


先生 「いつ時点の自分と比べてるかわからんでしょ?絶好調とくらべてもね・・・。」


― おっしゃるとおりでございます。



弓の震えが結構改善され、ここ数週間で初めて上向きのベクトルを感じて、心にわずかに安堵感が広がる。
こうやって、もつれた糸を一本ずつほぐしていくしか無いのだろう。


― まぁ、時間をかけてゆっくり再構築するかな・・・。


この時はまだそんなことを思っていた。



続く。



※…真ん中震えの場合の原因については、実際にはもっと長い詳しい考察と説明がありました。必ずしもまっすぐに引こうとしすぎていることだけが原因とは限らず、そもそも弓圧をかけられていない場合など人それぞれに事象が異なります。あくまで、ここでは今回の私の場合という事で要点のみに先生のセリフを短縮しています。ご自身の震えの原因については自己判断は禁物です。必ず自分の先生に相談しましょう。その結果が今回の私なので。
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comment

Secret

絶不調??

え~~ あれが絶不調の音なんですか??
先生とのアンサンブル、お聴きしちゃいましたけど
音程といい 安定した音といい
わたしにはどうしてもできない 曲の解釈と色づけもしっかり。
上手いなぁ~~と シビれてましたのに。。
調子取り戻したからには 私の音埋もれて聴こえないのでは。。
とりあえず エヴァ買うか。。。

なで肩対策に 左の肩だけ超厚着してみる という先生の提案には 大うけしました。
左だけ ヒャッホ~イ肩当てつけるとか 想像してみたり☆

不調も乗り越え、ブログも超ハイペースで再開♪
うれしいかぎりです。  うんうん。

Re: 絶不調??

雨さん


こんにちわ。
そういえば、レッスンを観察されてたんでしたね~。
お恥ずかしい(*´д`*)


先生と合わせていた時は、直前に先生にボウイングを
クリニック(?)してもらったところだったので、
多少マシになった状態でした。

あと、こんな事を言うときっと先生に怒られますが、
絶不調だったので完全に先生に寄りかかって弾いてました。
自発的に弾いてないと言うか・・・。

なので、音楽的な部分は全部先生が出してるんです。


エヴァピラは、私の楽器に全く合わなかったので、
3時間で撤廃したものが家のどこかに転がってるはず(笑)


ビジョンチタニウムソロとかも音大きいですよ~。
なんせソロ用なので。
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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