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やりたい曲というもの (上) ~ 焦らない ~

バイオリンを初めて1年と7ヶ月が過ぎた。
もうそろそろ「入門者」から「初級者」くらいを名乗るべき時期だと思うが、腕の方はなかなか思うように成長しないものだ。


さて、今日のテーマは「選曲」である。


先に断っておく。
今回は久々に私の考えをダラダラと述べる回となる。
だから無駄に長いし、とりとめのない話になる。


とどのつまりは、「次の発表会でやる曲が早々と決まりました」という一言で終わる話なのだが、そこに至るまでの"うだうだ"をツラツラと書く。二回構成になる予定だが、今回は前置きの回となるので読み飛ばしていただいても差し支えがない。


   


私の勝手な思い込みかもしれないが、普通、バイオリンを趣味に持ち一年やそこらが経つと、「あこがれの曲」や「弾いてみたい曲」という物が自然と出来てくるものだと思う。


いつか、人生が終わるまでには弾けるようになりたい曲

次に発表の機会があれば弾いてみたい曲

出来ればレパートリーにしたい曲

個人的に家で弾いてみたい曲


そういうものが、バイオリン歴に応じて増えて広がっていくものだと思う。

しかし、私に限ってはバイオリンを始めた以降に新たに弾きたくなった曲というものがほとんどない。
この1年7ヶ月ほどの間に生演奏にも何度か足を運んでいるし、CDなども何枚も購入している。しかし、新しく「弾きたい」と思う曲は一向に増えない。

だから、レッスンの節目で先生に「やりたい曲は無いですか?」と聞かれると毎回少し困ってしまう。


― 無いなぁ・・・


こういう場合の「やりたい曲」とはすなわち、次の発表会を睨んだ選曲ということになる。
だが、レッスンで何ヶ月かかけてクォリティをあげ、そして発表会で演奏する対象として選びたい曲があまり思い浮かばない。

同門の生徒さんの話をきいても、人のブログを読んでいても、たいていは何曲も弾きたい曲・憧れの曲を持っている。そして少々背伸びであっても果敢に挑戦している。その曲を弾きたいと云う強いモチベーションがバイオリン上達の大きな原動力となっているに違いない。だが、私はそう言った曲の持ち合わせが非常に少ない。


なぜ、皆、弾きたい曲の引き出しがそんなに持てるのだろうか。


さすがに、楽譜屋で楽譜を眺めただけでそれが弾きたいという強者は早々いないだろうとは思う。多くは音源を聴いて、それをいつか弾けるようになれば素敵だろうというイメージを持つという構図だと思う。


そこまでは私も同じだ。


だが、私はそれをレッスンや発表会でやりたいとはあまりならない。
なぜなら、耳触りの良い曲が、演奏も楽しいとは限らないからだ。


この考えは合唱での経験によるところが大きい。
音源では格好が良くていかにも楽しそうに簡単そうに歌っている様に聞こえた曲が、楽譜を取り寄せて見たら変拍子バリバリで臨時記号付きまくり、各パートの動きが人間が歌うことに配慮しているとはとても思えない・・・なんてことはザラである。
逆に、なんてことはないありふれたものが、歌うと楽しかったりする。
だからと言って、簡単すぎる曲を選んでしまうと発表会の曲としては物足りない。


「取り組む曲」を選ぶのは結構難しい。
いろんな意味でバランスがとれた曲でなければならない。


それをどう選ぶのか。


   


少々下賤に聞こえるかもしれないが、私は「お金をかけてまでやりたいか?」というのが一つ重要な指標になっている。


発表会で曲をやるというのは正直お金がかかる。

発表会当日の参加費はもちろん、衣装だって用意しないといけない。
そして、発表会にいたるまでにはかなりの回数のレッスンをその曲の為に捧げる必要もある。
合計するとその一曲のために数万円のお金をかけることになっているわけなのだ。


数万円のお金をかけて、10分足らずの演奏を人前で披露する。


これはかなりの道楽である。
考えてみて欲しい、例えば3万円を支払ってまで歌いたいカラオケ曲を持っているだろうか?


もちろん、発表会に出るという行為は、それだけでお金をかける意義がある。
舞台経験もつくし、発表会に向けて創り上げていく過程から得られるものは大きいということは解る。

だが、その経験値は「自分がやりたい曲」でなくても得られる。
むしろ、今の自分のレベルと成長曲線から考えた「適切な曲」を先生にあてがわれる方が学習効果が高くなると私は思う。事実、子供のバイオリン教室の場合、入門からかなりの年数までは先生が指定した曲を弾いているのではないか。選べるにしても先生が決めた範囲からだろう。


別に、私は弾きたい曲が全く無いわけではない。


私には「ジブリの曲で嫁とセッションを楽しむ」という目標があるのだから、少なくともジブリの曲の幾つかは弾きたいと思っているわけではある。

だが、それを「今」レッスンや発表会でやりたいとは余り思わない。
ジブリをセッションで楽しみたいと思うのは「披露したい」という外交的な動機に基づいておらず、今のところは非常にプライベートな空間で嫁と二人で楽しめればそれで満足という内向的な動機づけによる。

そして、極端に調子が悪くなければ普通に音をさらって行くことは出来るようになった今、個人的に楽しむという分には当初の目的が現時点でも既にかなり達成されていると言える。

そんなわけで、お金を払ってまで短期間でジブリのどれか一曲だけのクオリティをあげて発表したいとはならないのである。

ちなみに、私は合唱を10年以上やっているが、本気でやりたい曲は両手に収まるほどしかない。それから考えると一年半ほどのバイオリン歴では候補曲がほとんどストックされていないのも頷けるというものではある。


   


曲は逃げない。


「いずれ弾けたら格好いい曲」は、今すぐやらなくても逃げない。


ギリギリ音を並べるだけが精一杯の背伸び状態で演奏しても楽しめない。
それどころか、本番で大コケしてとてつもないトラウマを抱えるということにもなりかねない。


それよりは、自分のレベルにちょうど合ったホーマンの練習曲の方が楽しめる。
そして、確実に実力を伸ばせる。


ホーマン2巻に掲載されているレベルの練習曲であっても、ちゃんと聴かせられるように弾こうと思うと簡単ではない。出来ることはいくらでもあるし、同じ曲でもレッスンに行くたびに気付きがある。

レベルを考慮して与えられている課題曲が、左手や右手ともに極端に無理あるなどということは基本的に有り得ない。だから、先生とのデュオで、先生の音を聴くゆとりが生まれるし、音楽としてあるていど楽しむことができる。

だから、将来ちゃんと弾けたらカッコイイかもしれない曲よりも、目の前の曲が楽しいと思ってしまう。私の今一番お気に入りの曲というのは、案外、今レッスンで与えられている課題曲だったりすることが良くある。

そして、手の届く範囲で少しずつ伸びて行けば、10年くらい経った頃には、かつて憧れだったはずの曲の大半が、結果的に既に手の内にあるという状況になるはずである。

それからでも遅くはない。


私はずっとそう考えてきた。


続く。
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ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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