スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

その音色は遥か彼方に

今回は、なぜバイオリンを選んだのかという話。

ブログの初回で書いたように、実際に始めようと思ったのは突然だった。
でも、バイオリンへのあこがれはずいぶん前から持ち続けていた。

私は合唱をやっている。
そして、歌う事にめり込んだからこそ、今バイオリンにのめり込もうとしている。

   

あらゆる音楽分野の中で、歌うたいが持っている一番の特殊性。
それは、絶対に『楽器』を換えることが出来ないという点だと思う。
腕が上がってきたから1ランク上の楽器を・・・というわけにはいかない。


ある程度「ふつう」の声が出せるようになってくると、表現力を広げるために音色の限界を広げる練習をする。極限まで硬い声、極限まで柔らかい声、全く響かない声、拡散する声、一点集中の声・・・色々と。もちろん、普通の楽器でも表現力を広げるためにそういう練習はするんだと思う。

しかし、楽器と違って鳴らすのも自分の体。「楽器」は自分。

ある程度まで来ると、壁が来る。
楽器を買い換える時期が来るのと同じように、「楽器」自体を変えなければならない時期がやってくる。

人間という楽器を育てるトレーニングをする中で、体のどこをどうすればどんな音が出るのかを模索する。
そして、いつしかおかしなことを考え始める。

もしかして、このまま鍛えれば、
声で楽器と同じ音が出せるようになるんじゃなかろうか
・・・と。

   

私はまずトランペットの音を練習するようになった。

ちょっと似たような音は出せるようになるが、トランペットの音は出ない。
まぁ、当たり前といえばあたりまえだが・・・


管楽器系は全滅。

打楽器系は絶望。



そしてある日、あることを知った。

― バイオリンは人間の声に最も近い楽器と言われている

阿呆な私は思った。

バイオリンの音なら
人間の声で出せるんじゃないか?


   

そして、バイオリンの音を人間の声で再現するという無駄な練習が始まった。

バイオリンの響きには倍音が含まれているという・・・
人間の体で倍音を意図的に鳴らすにはどうすれば良いか。

モンゴルにはホーミーという歌いながら意図的に倍音を鳴らす特殊な発声法がある。
すでにホーミーを練習していた私は、ホーミーをベースに音を組み立てていった。

そしてやがて、弦楽器のような音が出るようになった。
バイオリンよりやや柔らかく、二胡のような音に近いが・・・。
なるほど、バイオリンの音色が人間の声に近いというのは本当なのかもしれない。
もっと練習すれば、バイオリンの音にも近づけるだろうか?


しかし、ここまで来てようやく思った。
だから何?バイオリンの音を声で真似れたからどうなのだ?


近づこうとすればするほど、バイオリンの音は遠かった。
「バイオリンの音色」において、人間の体ではバイオリンに勝てない。


当たり前すぎるほど当たり前のこと。
しかし、人間の声に似ている言われながら、人間では到底出すことの出来ないその音色。
そして、その音色にいつしか強烈なあこがれを抱くようになっていた。


ロングトーンで弾く時のあの音。あの独特の響き。
うまく表現出来ないが、引き絞るような緊張感のある、それでいて柔らかなあのバイオリン特有の音色。

声でなくていい。
いつかあの音色を自分で奏でてみたい
そう、
バイオリンを弾くことができるなら
どんなに素晴らしいだろうか


   

そう思ってから何年がたっただろうか。
私の中で溜まり続けていた何かが溢れて、ついにバイオリンを始めることになった。
憧れのロングトーン。まさに今、その練習だけをしている。

しかし、やっぱり「バイオリンの音色」とやらは、あいも変わらず遥か遠くにあるようだ。


こんなワケの分からない理由でバイオリンをやっているのはきっと私だけだろう。
そう思いながら、今夜もギコギコ弓をひいている私なのである。
スポンサーサイト

comment

Secret

共感!

こんばんは(´▽`)

今回の記事、かなり共感させていただきました。
私も、同じようなことを思っています。

まだ楽器がそんなにない時代。
人間の声のようなロングトーンが出せる楽器がなかったころ、
なんとか人間の声のような楽器ができないか?と
いうことで発明されたのが、バイオリンです。

また、バイオリンは喉に押し当てて演奏する楽器です。
喉に押し当てると言う楽器は、他にはないかと思います。

バイオリンは、
喉に押し当てることで、
その人の声、声だけでなく、想いなど
すべてをバイオリンを通して、
発音している楽器だと、思います。

その辺、バイオリンってものすごく
奥深い楽器だと思います。

ご自分の声をうまく表現できるように
なるといいですね(´▽`)

Re: 共感!

ありるまさん

こんにちわ!

こういうのに共感していただけるとなんだかすごく嬉しくなっちゃいます(*´ω`*)
バイオリンって人間の声をモデルに造られたのでしたか。
人間の声とバイオリンの音色には深くて長い歴史があるのですね。


「喉に押し当てて」という意識を今まで持っていませんでした。
バイオリンの持ち方をちょっと深めに変えて喉に当たるようにしてみたら、また少しボウイングしやすくなりました。
・・・そういえば先生にも「おえっ」ってなる手前くらいまで「グサッ!」ってバイオリンを刺しなさいって指摘されていたのでした。
今日投稿した記事の事と合わせて、重ね重ねありがとうございます。

もう、ありるま師匠!・・・って感じです(´∀`*)



いつか自分の想いを乗せた音色を奏でられるますように・・・


カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

バイオリン歴
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
最新記事
アクセスカウンター
ブログランキング
ランキングに参加しています
ポチッ!と応援お願いします

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

リンク
バヨ友
バヨブロ友達
検索フォーム
QRコード
QR
レンタルサーバー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。