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Lesson85(前編)-時間の密度-

久々に最新レッスン模様も紹介しておきたい。

10月28日、日曜日。
発表会まで後ちょうど一週間というこの日、発表会に向けた最後のレッスンを受けた。
都合、85回目のレッスンである。

普段ならフリマリーに始まり、カイザーで散々いじめられしっかりと基礎を見てもらった後で曲という流れが定番なのだが、流石に最後という事で冒頭から発表会曲でお願いした。

曲をたっぷり見てもらいたいという事もあるが、加えて実はもう一つ狙いがあった。
それは、家以外の環境で慣らし運転なしでイキナリ弾く場を作っておきたいというものだ。


今回の曲も例によって背伸び曲と言える。
だが、長く練習していることもあり、しっかりバイオリンを弾ける状態に慣らしてからなら、ミスタッチほぼゼロで落ち着いてやりたい事をしっかり盛り込みながら3楽章通して弾ける所まで持って来れている。かつ、現時点でまだ調子としてピークではない。今回は神降臨に頼っていない。
本番までもう少し調子を上げられそうな予感もある。

だが、それでも足りない。
持ち前の緊張しぃもあるのだが、今回は発表会の最中にヴィオラとの持ち替えという中々に素敵な不安要素が待っている。出番はバイオリンが先なのだが、リハーサルがある事を考えると、当日に何回も持ち替えがやって来る。
だからなるべくそれに似た状況で弾いておきたい。

そんなわけで、レッスンに向かう直前までヴィオラを弾き倒しておき、レッスン開始直後に慣らしゼロ状態でイキナリ曲を弾くという、ある意味本番当日よりもハードな状況で弾くというわけだ。


   


第一楽章。

なんとか通るには通った。

しかし、高速パッセージで指がもつれるし、要らない弦を触ってしまう。
待つべきところ、ためるべきところ、丁寧に弦を掴みたいところで流れてしまう。
しかし、「予想した範疇の」崩れ具合。


― まぁ・・・こんなもんやろな・・・慣らしゼロやし。


そして先生から幾つかアドバイスをもらう。
その多くは過去にも指摘されたもので、演奏中に「認識していたにも関わらず」かつ「家ではできるのに」出来ていないというものだった。しかも別に緊張をしていたわけでも上手く弾こうと気負った訳でもないのに弾けなかった。

やはりヴィオラから持ち替えた直後は、崩れが大きい。
楽譜を読み取ってから指の運動に変換されるまでの時間や移弦の微妙な角度の違いなどで、その補正に脳の処理能力を一定量割いているからなのか、パシッと弾ける時に比べて集中のレベルが2段階くらい低くなっている感じがするのだ。


先生 「まぁ、でも前回よりも随分とよくなったんじゃないですか」


私 「うーん・・・これで、でも9割減ってところですねぇ」


先生 「ほぅ・・・それはそれは・・・頑張ってる感じですな」


私 「最悪、本番で9割減になっても死なない程度まで持ってきてる感じですね」


失敗するのは別に構わない。
しかし、このままだとなんだかすっきりしない。
失敗成功ではなく、今弾いた感じと同じ状態で本番なら納得が行かないことは確実だ。


   


「楽しめていない」から・・・とでも言おうか。
もう少し踏み込むとすれば、曲を「感じられていない」からという事になる。


演奏中に感じている時間の流れが家で弾いている時よりもずっと「薄い」というか「短い」というか・・・そんな感じがするのだ。パシッと弾ける時は、それなりに早いテンポで弾いている時でも一つの音にかけている時間を長く感じているのだ。楽譜を読み取って体の動きに変えるまでの速さ、指を降ろすおろし方、弓の置き方動かしはじめ方・・・ものすごい密度で情報処理と命令処理を行なっている事を認識できるのである。それ故に時間の流れを凄くゆっくりに感じているような状態になるのだ。

でも、今レッスンルームで弾いている感じは凄く「上滑り」している感じで、密度が薄い。
流れていく音楽に必死で喰らいついて音を並べる行為にただただ必死なのだ。

上滑りした状態では、たとえミスタッチゼロでちゃんと弾けたとしてもきっと納得がいかない。それは博打であり、偶然弾けたに過ぎないし、自分が何をどう弾いたのか覚えちゃいないだろう。


おそらく集中力の問題ということになるのだろうか。


家の練習で通しをやる時に、時々「今回は間違える気がしねぇ」と途中でハッキリ思うことがある。
そういう時はただ弾けるだけじゃなく、一音一音全部ゆとりを持って丁寧に弾ける。何よりも楽譜の読み取り速度がぜんぜん違う。何もかもがすごい「ゆっくりして大丈夫」な感覚。

バイオリンと直結しているような感覚とでも言おうか。

例えば我々はがお箸を使うという行為を思い浮かべて欲しい。お箸でご飯を食べるという行為をよく考えてみると、実はとてつもなく高度な制御が手先で行われている事が解る。だが、それを普段意識することは無い。箸でものをつかむ時にいちいち右手指の動き一つ一つを意識している人などいない。かつて、幼少の頃我々は親から箸の持ち方を教わり、動かし方を意識的に会得するところから始まって無意識で可能な行為に落とし込めているのである。しかし、勝手に動いているわけではない。何をどの強さでどうつかむのかということを思っただけで手の方で勝手にそれを制御している。
これが、お箸と直結している感覚である。

それと同じで、バイオリンを弾くという行為がひどく手数の少ない状況になることがある。
普段は左手と右手に対して意識的に細かい命令を送らないと弾けないため、単位時間あたりに脳が意識して処理すべき事が多いため曲が早くなるにつれて、処理がオーバーフローしていくため時間がとても短く早く感じられてしまう。だが、この直結状態の時は、楽譜を見た瞬間にもうどの指をどこにどう降ろして、右手がどの弦のどの辺を弓のどの位置で弾くかが一瞬で自動的に決まっている様な状態になる。
処理能力が余るため、時間もゆっくり感じられるし、左手はビブラートする気になるし、右手は音の最後まで制御を残し続けられる。焦って次の音に進まなくても「間に合う」と何故か確信できるため、待てるしタメられるし走らない。


大体その日の練習時間にも比例しており、その日の累積練習時間が4時間を超えたあたりから出現率が高くなる。
逆に6時間を超えるとそれ以降はほぼ出ない。


私はバイオリン歴がまだまだ浅く、体がバイオリンを体の一部のように認識してくれるまでに時間を要するという事なのだろうか。そして、ヴィオラとバイオリンを持ち替えると、そのリンクが切れて、またゼロから接続しないといけない様な感じがしている。


どれだけさっさとバイオリン脳を作って集中状態に持ち込めるか。


今回の発表会の勝負どころはどうやらそういう所なのである。
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comment

Secret

ぷぃぷぃ虫さん、こんばんは!ずっと以前に、コメント入れさせて頂いた、ムーミンです。
唐突ですが、11月4日の発表会、部外者でも拝聴させて頂けるのでしょうか?時間が合えば、是非拝聴したいと思っているのですが(o^o^o)

Re: タイトルなし

ムーミンさん

こんにちは!お久しぶりです。
コメントありがとうございます。

もちろんレッスン生でなくてもお越しいただけます。大歓迎です。
入場も無料ですので、ご都合が合いましたら是非。

11月4日(日) 15:00 開演
大阪市 旭区民センター小ホール にて
http://www.osakacommunity.jp/asahi/
入場無料

ちなみに、私の出番はバイオリンソロでは最後から4人目で、16:50頃の予定と今のところなっています。
その後、17:40頃からアンサンブルで2ステージ、こちらはヴィオラで立ちます。

ぷぃぷぃ虫さん、おはようございます!

詳しい時間まで教えて頂いて、ありがとうございます(^^)何とか時間を合わせて、拝聴したいと思っております♪楽しみにしております(o^o^o)
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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