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通奏低音合わせ 02 ― 成長? ―

さすがにリハ会場にたどり着くまでの話だけというわけにも行かないので、通奏低音合わせの中身についても少し書いておこう。


   


第1楽章の最初こそ心の準備不足でヴィオラをバイオリンモードのまま弾いてしまったが、しばらくすると慣れてきて周りを見渡せるようになって来た。まだ完全にヴィオラモードに移行できてはいないので、脳の処理能力の多くを読譜と指への直接指示に費やしているが、始めたての頃のように「イキナリだと全く弾けない」という状況にはなっていない。

元々はモード移行には丸一日以上必要だった事を思うと、十数分~三十分程度で大体安定する位にまで持ってこれている今、多少は成長したと言えるだろう。それでも、今回の本番を想定すると切替が間に合うかいうと恐らく少し厳しいだろうが・・・。

その少しだけ残っている脳の処理能力で、周りを聴いたり見渡したり指揮を見たりする事が可能になっていることに気づいた。これまでの練習では自分のパートで精一杯だったのに、突然そういうことが出来る余地が生まれている。これは低音パートが入ることで全体が安定して弾きやすくなったということなのだろうか。

低音パートが入ることによって音の厚みが圧倒的に増している。今までは、基本的にヴィオラが一番低いあたりの音を鳴らしていたという状況だったのだが、自分の左側からとてつもなく安定したリズムパートが聞こえて来る。

この音の中にいるのが楽しい。


― なんか、締まった感じやなー


そして、心なしか感じる「戻ってきた感」。

同系列の楽器による4部構成。
この音の場、雰囲気に非常に似た空間に覚えがある。
そう、混声4部合唱に世界観が似ているのだ。

左からにベースライン、右からメロディーとその対が聞こえて来る構図。
ヴィオラは合唱では長く居る「テノール」と音の立ち位置が似ている。


― やべぇ・・・ちょっと楽しいなこれ


第1楽章を通した後、先生の要求はまずリュートとビオラダガンバに向かう。
通奏低音は今日が初合わせなので、必要な事項を伝えていくのと同時に、この集団に向けてバランス調整をしている感じ。


先生 「ガンバもうちょっと出ますか?」


ガンバ 「ぁ、弾いていいの?」


― ぇ・・・おさえてアレっすか?


ガンバは私の真横なので、それこそ「ドーン」という感じでお腹から響いていたのだが、プロにとっては「手加減した」状態でそれらしい。


先生 「あとリュートのここはもっとこう○○な感じで」


リュート 「ぁ、はいはい。同じパターンは全部それでいいかな?」


先生 「ガンバのここは○○な感じで」


ガンバ 「あぁ、そこはそっちね」


そんな感じで、どこそこはコードが何から何に変わるところだからどうとか、これは切れ目がそっちじゃなくてこっちとか、ものすごく細かいレベルで調整が進んでいく。周りの我々にはやり取りがハイコンテクスト過ぎて全然分からない。
表面的なことは分からなくもないのだが、プロのバロッカー同士、しかも普段から演奏を共にしている奏者同士の間で成立している「ここはコレ」感。「ここはコレ」の中に一体どれほどの高密度な情報のやり取りがあるのか想像もつかない。


   


その後も滞り無く合わせは進んでいく。
これまでの練習でやってきたことの確認。
最後の調整。


― なんか・・・思ってたよりずっと弾けてる気がするなぁ・・・


今までも坂本門下でアンサンブルに何度か出ているが、今回が一番「ちゃんと仕上がってきている」感がある気がする。通奏低音にプロ、そしてコンミスにウン十年選手という配置に引っ張ってもらっている事は確かだが、大半がバイオリン歴3年前後という素人集団でもなんとなく形にできるものなのだと思うと感慨深いのだ。

結局、破滅的にヤバい場所等もなく、バッハ組の最終練習、通奏低音合わせは予定時間を10分程余らせてお開きとなった。


― さぁ。バイオリン脳に切り替えんとな・・・


この後ソロの通奏低音合わせが待っている。
ヴィオラ脳になりきったところからの切替。


バイオリンソロの通奏低音合わせは約2時間半後。
その間、音を鳴らせる場所はない。

移動と食事の間に、どうにかしてバイオリンモードに移行しておかなければならない。


私 「あぁ・・・今からバイオリンに切り替えやな・・・」


先生 「ククク・・・良いですねぇ その感じ」


私が楽器持ちかえに伴って混乱している様を先生はとても喜ぶ。


確かに明日の本番を思えば、「この感じ」を沢山経験しておくことは大切だ。
今日は2時間半のインターバルでヴィオラからバイオリンへの持ち替えが一回あるだけだが、本番当日はもっと短周期で楽器の持ちかえが何回も発生する。

本番当日もリハがあるため、バイオリン→ヴィオラ→バイオリン→ヴィオラと、少なくとも3回は持ち替えが発生する。しかも、最後のバイオリン→ヴィオラの間はおそらく30分~40分程度しかインターバルがない。

今日、つつがなく持ち替えが成功することで苦手意識を排除しておくことは非常に大切なのである。
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Secret

No title

>普段から演奏を共にしている奏者同士の間で成立している「ここはコレ」感。

「そこはほれ・・・」感ならダイジョブ(-_-)b

Re: No title

sakur@ さん

コココレ感とソコホレ感。
なんだろう、ソコホレのぼやっとした感じ。
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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