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吾、如何にしてヴィオラを初めしか(8)

ヴィオラを購入した翌日、早速レッスンだった。
もちろんヴィオラだけではなく、バイオリンのレッスンと半分半分といったところ。
よって、バイオリンとヴィオラを両方担いで行く。


先生 「最初に両方調弦しちゃっといてください。」


早速、バイオリンとヴィオラ両方を調弦していく。

まずは、手慣れたバイオリンから。
こちらはもちろん、どうということはない。

続いてヴィオラ。
こちらも同じだ。全体としてバイオリンより5度低いだけなのがヴィオラ。つまり、弦が一本ずつ隣にずれてて、E線が無くなって一番下にC線が増えた感じだと考えれば良い。A線を最初に合わせてから各弦の間を5度超弦していく手順はバイオリンと変わらない。


だが・・・


先生 「C線が低い!DとGの間も広い


― ぇ?そこからですか?


ヴィオラが弾けてる弾けてない以前の問題から指摘され怯む私。


先生 「バイオリンから持ち替えるとよくあるんですけどね」


私 「はぁ・・・」


先生 「ちょっと、低めに取りたくなってしまうんですよ」


その後、何度も調弦をやり直しさせられる。


― あれ?なんか、ちょっと話が・・・違うような・・・


以前にちょっとだけ先生に弾かせてもらった時とは圧倒的に違う厳しさ。


   


先生 「では、改めて・・・」


私からヴィオラを取り上げた先生が、試奏よろしく私のヴィオラを弾く。
激しく鳴らしてみたり、ゆったり鳴らしてみたり、跳ねさせてみたり、曲をひいたり・・・。


― あれ?昨日、ここまで鳴ったっけ?


音量もさることながら、伸びるというか響きが昨日とぜんぜん違う。
教室は音響的には悪くもないが、とてつもなく良いというわけでもないはずである。


先生 「なんか、昨日より断然鳴りますな」


私 「ほんまですね」


これは、結構な当たりを引いたかも知れない。


   


ヴィオラを返してもらった私は、早速簡単な音階練習を課題として与えられた。
課題はハ長調とニ長調のスケールとアルペジオを単純ボウイングで弾くという簡単なもの。
指的にはバイオリンで云うところのト長調とイ長調と同じである。基礎も基礎。

バイオリンでは手が勝手に動いてくれるレベルには弾き込んでいる。
よって自信たっぷりに弾く。


先生 「鳴ってませんね


― あれあれ?もう鳴らせてたんやないの?


『こんなに直ぐにちゃんと鳴らせる人なかなかいない』的な事を言っていた気がするのだが。


先生 「弓に載ってないです。これくらいは載せてください。」


先生が私の弓を持って楽器に載せる。
圧倒的に違う弓圧。


先生 「弓圧はこれくらいで」


指摘された通りに修正を試みる。


先生 「C線で弓が速い!」


私 「はい」


先生 「弓速半分でいいし、使う幅も半分で、圧を倍にしましょう」

先生 「あと半音の幅が狭い。」

先生 「あと移弦の時に・・・」


― ひぃぃ・・・ガチや・・・いきなりガチや・・・


忘れていた。
バイオリンをある程度弾けるので、今日が「最初の手ほどき」である事を忘れていた。
そして、バイオリンでは2年も前の出来事だったからやり口を忘れていた。

先生は特に最初の方が徹底的に厳しいのだ。
一切妥協や手加減など無いのが坂本流だった。
もちろんそれは、最初で崩れると取り返しがつかないからなのだが。


   


先生 「とりあえず、こんな感じでアルト記号とヴィオラに慣れて行きましょうか。」


私 「はーい」


先生 「あと、バイオリンで弾いてたヤツをそのままヴィオラで弾くのも禁止です」


私 「ぇ?」


先生 「昨日試奏の時に弾いてた曲は全部バイオリンで弾いてたのを、指そのままで弾いたでしょう?」


私 「えぇ。まぁ・・・」


「そらそうヤロー」などと心の中でツッコミをいれる。
ヴィオラの曲などひとつも知らない私は、確かに試奏の時に『ヴィオラをバイオリンとして』弾いていた。すなわち、バイオリンと同じ指、つまり完全に5度下に移調して弾いていたというわけである。
しかし、もちろん移調して弾いているという意識はない。単にバイオリンで覚えている動きをヴィオラ上でやっただけに過ぎない。


先生 「それだと、いつまでもアルト譜が読めないし、困ることになるので禁止」


私 「・・・」


先生 「どうしても弾きたかったら、アルト譜に自分で書きなおしてそれを見ながら弾いてください」


私 「・・・」


ここに来て、ようやく気づいた。

私は、『キラキラ星商法』にやられたのだと・・・。

「もう弾けてるやん」という言葉に踊らされたのだと。


― あれやな・・・全然アカンてことが解ったな


   


ひと通りヴィオラを見てもらった後はバイオリン。

しかし、先程まで弾いていたヴィオラの影響をモロに受ける。


先生 「高い!半音の幅ひろい!」


私 「orz」


先生 「クククク・・・楽しいことになって来ましたねぇ・・・ニヤリ」


― 嬉しそうっすね・・・


そうだった・・・これが坂本先生だった。
私はまんまと罠にかかったのだ。
そしてとんだ『いばら道』に踏み込んだのだ。


甘い言葉には気をつけろ。


とにかく、私のヴィオラライフはこうして幕があけたのであった。
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まとめ【吾、如何にしてヴィオ】

ヴィオラを購入した翌日、早速レッスンだった。もちろんヴィオラだけではなく、バイオリンのレッスンと半

comment

Secret

No title

くっくっくっくっくっ・・・・

自分のことぢゃないと おもしろい。。。

34

めくるめく低音の世界へ・・・
いらっさぁ〜い♪

Re: No title

雨さん

ええ・・・そうでしょうとも。
自分の事でも文字にしてみると面白いんですよねー。

その場では必死ですが・・・。

Re: 34

sakur@さん

いや・・・しばらくは中音域までで踏みとどまり・・・たい・・・が・・・
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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