スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

4回目の発表会 番外編 ~プロによる犯行~

私のバイオリン発表のダメっぷりを嫁に詰められている間にも、他の出演者の発表は進行していた。私の後に発表した人は皆、私など足元にも及ばない高レベルだったのだが、特に私の二つ後の演奏がとてつもなく素晴らしかった。


バロックボウを持つ「本気(マジ)バロッカー」にして、坂本門下最年長のFさんである。


大体、もうステージの立ち姿からして違う。
緊張するとかしないとかそんな低レベルではなくて、「演奏家」としてスッと立っている。


演奏が始まる。
通奏低音奏者への指示も素晴らしい。優雅だ。

とてつもなく安定した音程。伸びのある音。
「音量が出ない」バロックボウなのに、モダンボウを持つ他の生徒の誰よりも大きな音。


あぁ・・・これぞバイオリン。
耳が幸せだ。


― これ、発表会ちゃうやろ。もうリサイタルやん。


嫁が隣で満足気に頷いている。


嫁 「アンタに足らんのはコレ


駄目だしが続いている。


私 「いや、足るとか足らんとかのレベル差ちゃうやろ・・・」


嫁 「顔が違う。顔が。」


私 「そら・・・こんだけ弾けたらそうなるやろ・・・」


嫁 「アカン。まず顔からや。


― お前は何様やねん。


   


どう考えてもFさんの腕は、他の生徒とは段違いなどというものではない。桁が違う。
なぜかという根拠を挙げるのは難しいが、演奏がアマチュアではないのだ。
お金を払って良いレベルだ。

正直、失礼ながら素人目には坂本先生とのレベル差が全く解らない。

恐らくは私の人生よりもバイオリン歴が長いのだろう。
しかし、「長い」というだけのレベルではない。
今、趣味で私がやっているバイオリンの延長ではない上手さ。
いくつも壁を超えた向こう側に居る気がする。

私は歌ではいくつか壁を超えた向こうに居るつもりだが、その場所よりもまだ遥かに向こう側だと思えた。


― これ、もうほとんどプロやろ・・・


後で聞いたところによると、バイオリンの先生が十分できるレベルらしい。
「ぶっちゃけクラシックバイオリンならFさんの方が上かも」と打ち上げの席で先生が明かしてくれた。

先生はクラシック分野では、正確にはバイオリン奏者ではなくヴィオラ奏者である。バイオリンなら先生はバロックバイオリン奏者で、クラシックバイオリン奏者とは奏法などが全く異なる。
「そういう意味で」クラシックバイオリンなら勝てないかも・・・という素人には全く解らないレベルでの「上かも」の話。

Fさんがどれほどのレベルの奏者なのかお解りいただけるだろうか。


さて、そんな大御所がなぜ坂本先生に習いに来ているのかというと、バロックを教えて欲しいかららしく、苦労しているポイントは「クラシックの癖が取れない」という事らしい。

要するに、プロがプロに習いに来ている構図。

プロの料理人が他の料理文化を、他のプロの料理人に習いに来ているが如し。
しかも、フランス料理と和食ほどその文化圏が離れていない。
せいぜい同じ日本文化の中で、「懐石料理」の料理人が「茶懐石」の専門家の門を叩いているというような、素人目には違いがピンと来ない程度の違いである。


― 完全にプロによる犯行やん


そんなのと比べられては、こちらもたまったものではない。
スポンサーサイト

comment

Secret

No title

>「アカン。まず顔からや。」

嫁、最高〜!
今だから言いますが、
あのメガネのズレ方は狙っているのかと思った・・・

No title

はじめまして

奥さんが言っているのは、落ち着いて弾けばいいのにっていう意味なのですかね?

まあ、叱咤激励されるのは嬉しいことですよね
お互い頑張りましょう(^_^ゞ

Re: No title

sakur@ さん


やはり、観客から見ても判るくらいずれてましたか・・・。
いやぁ・・・楽譜が見えない見えないw

暗譜してなかったのに結果的にほぼ暗譜で弾き切った点だけは自分を評価してやろうと思ってます。

やっぱり身内が一番キツイこと言ってくれますね。

Re: No title

黒犬 さん

はじめまして!
コメントありがとうございます。

そうですね。
「普段通りやりなさい」という事なのですが、なかなか簡単じゃないなぁ・・・と。
アガリ症じゃない人にはアガリ症の人の気持ちが判りません故・・・。

嫁だけは気を使わずに、奇譚のない意見を言ってくれるので大変参考になります。
もっとも、歌では私の方が嫁をまぁまぁボロクソに言ってきたので、その報復なのかも知れませんが。

・・・かと言って全員にガチ評価されたら多分泣いてしまいますが(笑)
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

バイオリン歴
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
最新記事
アクセスカウンター
ブログランキング
ランキングに参加しています
ポチッ!と応援お願いします

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

リンク
バヨ友
バヨブロ友達
検索フォーム
QRコード
QR
レンタルサーバー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。