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Lesson10(中編)-宿敵-

いよいよマイアバンク52番。
リベンジのリベンジ。

この曲が宿題に出たのは7回目のレッスンの時で8月11日。
もう40日近くもコイツと向き合っている。
100日中の40日・・・実にバイオリン人生の4割である。
まさに宿敵。


何度も書いているが、マイアバンク52番とは"こんな"感じの音階地獄スケール練習曲である。これをスラー無しで取り組んでいる。3ヶ月ちょっとの人間にとってはかなり難しいものだ。


先生「じゃあどうぞ」


♪~


先生「総じて良いです。 ですが・・・」


さて・・・実はこの「ですが・・・」に続く言葉からマイアバンク52番が終わるまで、先生との会話をあまり覚えていない。何回くらい弾いたかすら覚えていない。

いつもならレッスンの開始から終了までの会話を2~3日はかなり詳しく覚えている。そして、帰りの電車の中で記憶を定着させるためにメモをするのだが、ここだけはレッスン終了後10分の時点でもう思い出すことが出来なかった。忘れたというよりは、その時間の会話記憶がそもそも行われていないという感じに近い。

緊張で真っ白になっていたのとはまた違う感覚。
「いっぱいいっぱいで何も覚えていない状態」とは違い、内容がありすぎて混乱状態にあるとでも言おうか・・・日常の感覚とは異なる何か別の感覚。

技術的に指導された内容については要約した状態で覚えているのだが、細かい会話の一つ一つを覚えていないのである。指摘された内容を言語では無い何かで覚えているとでも言おうか。指摘された内容が出来たときの感覚がそのまま言語化されない状態で脳と体に残っており、そのあまりの情報量の多さに会話が記憶される余地が無かったという事にしておこう。

言葉とは一定の概念に名前を付けたものであると私は思っている。
概念を知るものにとっては非常にデジタルな情報と言える。しかし、概念を知らない物にとっては曖昧でよくわからないものである。言葉は実は恐るべき情報量を内包しているからだ。


初めての感覚に出会ったとき、人間はそれを言語化することが出来ず、内包されている概念をそのまま情報として記憶することになる。
自転車に補助輪なしで初めて乗れたときの感覚は、「こんな感じの感覚」としてしか記憶できず、それはどう頑張っても言語的に表現することはできない。しかし、自転車に乗れる人間同士の会話上でなら「自転車にはじめて乗れた時のあの感じ」で通じ合える。乗れる人間にとっては「自転車に乗る行為」というデジタルな情報なのだが、乗れない人間からしてみたら体の各部に対してあらゆる細かい命令を送り、感覚器官からのフィードバックを受けて様々な微調整をし続ける複雑極まりない行為に対する言葉であり概念的に理解できない。


・・・話が盛大にそれてしまった。
とりあえず、極度の集中状態にあり、何か不思議な状態にあったということだ。


・音の粒をそろえること
・均質な音、均等な弓の運動を心がけること
・弓を弦に置くとは思い切ってどっしり行くこと
・硬さを無くすこと。 やわらかく、肩の力を抜いて


大体そのようなことを指摘された(ような気がする)。

自分でも驚くほどに、体が先生の指摘を吸収しているのがわかった。
ここ数日の不調が嘘みたいに左手も右手も動く。
そして、「その感じ」を「そのまま」記憶している。
何だコレ。

コレがいつでも再現できるかどうかは別として、「そう! ここ!」っていう感覚のひとつが体に刻まれたのかもしれない。



そして・・・



先生「tres bien ! perfait !


先生、何故かフランス語。


続けて何か色々言っているが、こちとらフランス語なんぞ一切判らない。
とりあえず、トレビアンとかパーフェクトっぽい単語が聞こえるので、きっと合格なんだろう。


先生「なんたーらカンターラ(フランス語風)」


よくわからんが、ページをめくられたので「次の課題に行きましょう」とかそんな類の事を言っているのだろう。


宿敵マイアバンク52番。 撃破。


そして、ここから奇跡の進撃が始まることになる。


続く・・・・
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comment

Secret

いいなぁ。。

いまだかつて tres bien なんて
言うてもろたことない~~
まして perfait なんて。。。

Re: いいなぁ。。

雨さん

また・・・えらい前の記事にコメントしてこられましたね~。
私のバイオリン伸び率が最も高かった栄光の時代です。(遠い目)


今日び、そんなこと言われること無いですよ。


http://heatkittan.blog133.fc2.com/blog-date-201009-3.html

ちょうど、記録記事がありますが、週12時間とか普通に練習できてた頃ですね。当時、嫁にキチガイやと言われておりましたので。。。。今や練習時間の記録すらしてませんが・・・。

この程度の音階でも「音階地獄」とか言っちゃってる可愛い時代です。カイザー見せてやろうか?って感じですね。こんな短い単純な音階に12時間もかけてりゃ、そら上手くもなるというもの。

ぁ・・・今ならさっと正確に弾けるのか?という話はお断り!
3ポジで正確に弾けと言われたら怯むかも・・・。


当時、課題だけでは飽きたらず、予習まで勝手にしてたくらいですからねぇ・・・。
その頃の自分を見習いたいですよ。
昨日も一昨日も練習できなかったし・・・orz

No title

練習時間 ほしいよね~~~
はやく 香〇園レッスン室 作ってください~~
合鍵つくって チャリで夜中にお伺いしますのでー。
(って 酒瓶いっぱいになってたりして。)

このころのドSな積み重ねがあるから 
ぷぃさんの音 ほんとしっかりしてて 美しいです。 
スケール弾いてもらってるとモガが喜んでるもんね。
びよらもさぞかし。。 楽しみにしてます!!
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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