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Lesson13(中編)-中ボス-

続いての課題曲も前回からの持ち越し分。


マイアバンク71番
『メヌエット』


MaiaBang71.jpg



前半部はともかく、後半部に飛び移弦が出てくる。現時点の私にとってはかなりの難曲である。前回、後半部がグダグダだったのは言うまでもないが、それよりも大きく指摘を受けたのは曲想だった。

曲のタイトルにメヌエットとある・・・つまり舞踏曲である。
しかし、前回私はそんなことには全く頭が回らず、腕的な都合により弾けるように弾いただけであった。

勿論、そんな演奏が許容されるはずはなく、あえなくお持ち帰りとなった訳であるが、同時にメヌエットの成り立ちや時代背景などいくつかの指標をもらった。

今日は自分なりにそれを暖めた結果も含めてチェックされるというわけなのである。


   


先生と合わせる時にはいつも、まずラの音を弾くように求められる。
先生が私のチューニングに合わせてくれるので、そのための基準音というわけである。

いつも「ラ下さい」と言われるので、この日は言われる前に鳴らしてみた。
ぷぃぷぃ虫は学習する子。言われなくてもやる子。えっへん。


ラ~♪


しかし、先生を見ると『何やってんの顔


私 「ぇ? いつもやる前に鳴らしますやん」

先生 「もう準備できてますよ」


いつチューニング合わせたんだよ・・・

それはアレかね?
いつもは「そもそもラが合ってない」からしかたなく合わせてやってるけど、今日はちゃんとチューニングできてるから不要・・・とか暗にそういう事を言っている感じかね?

まぁ、とにかく準備ができているらしいので弾くしか無い。
いまだテンションは上がってこないが、やるしかない。


   


例によって私が主旋律。
よって苦手のザッツ出しをしなければならない。


(ヒョイッ!)♪~


やる気は無くとも今日は神降臨日。
弓が驚くほど言うことを聞いてくれるのでザッツ出しはノントラブル。いつものように弦に乗っけたときにボヨンボヨンなったりしない。出だしのザッツだけでなく、二段目からの反復で二拍休みする後の入りも軽くザッツ出しを「勝手に」やっている。

それだけではない。スラー音と記号なし音との対比。
記号なし音には、前回やってもらった先生の見本演奏を参考に軽いスタッカートを入れている。決して弓が止まり過ぎずでも流れず。僅かな休符が音と音の間に入って残響音で次の音と繋がっている感じ。昨日までの自主練習ではイメージ通りできた試しがなかったが、先生の伴奏に支えられてだと自然にできる。

なんでそんなことが出来ているのかわからない。
右手が自分のものであるとはとても思えない。


なんだろうこの感じ。
自分で演奏しているのに「他人事」のように思える。

そして、なにより先生とのアンサンブルが楽しい。
独りよがりで弾いているのではなく、先生の伴奏にちゃんと乗っかって行けている。


これは・・・相当良いのでは無かろうか・・・


そう思っていたら、後半の繰り返しあたりで遅ればせながらやる気ゲージが上がって来た。
やる気ゲージが上がってくると「もっと良い演奏をしよう」と思い始めてしまう。そして、変な気負いから身体が硬くなる。そうすると、演奏が乱れる。
最後の方の飛び移弦が崩れた。


どうやら、今回の神降臨は「やる気がない」から発動しているらしい。
つまり、やる気がないが故に普段は入りまくっている無駄な力が全部抜けているのだ。
良い意味で自分の演奏が「他人事」になっているのである。


   


先生 「うん。良いですね。」

私 「ぁ、どうも」

先生 「それだけ行けてたら、これは今日終われそうですね」


そして、予想通り飛び移弦を指摘される。


先生 「移弦の時に、弓がバイオリンから離れようとしすぎですね。中途半端に浮いていると途中で他の弦の音がなっちゃいますし、目標の弦に着地したときに弓がブルブル震える原因になります。適度に弓を押さえ込んだまま行くと、途中の弦は鳴りません。」


なるほど。逆なのか。
私は移弦中に途中の弦を鳴らしたくないので、出来るだけ触らないようにしようとしていたのである。確かに押さえこんでおけば音は鳴らない。聞いてしまうとあたりまえに思えるが、こんな事は教えてもらわなければ絶対にわからないことである。


先生 「じゃあ、もう一回。 今度は一人で弾いてください」


ぎゃー!!
じっくり見られると緊張するんだよー


先生 「この曲、結構伴奏忙しいので、弾きながらだと細部までチェックできないんですよね」


今でも十分細かいと思うが・・・。
こちらとしては弾きながらの大雑把な感じで十分であります。


   


当然、逃れられるはずもなく一人で弾く。


♪~ギョワーン!


2小節目でいきなり崩れる。
変な気負いが残っており、硬くなった身体。急に自由を奪われた右手。
ちょ・・・レッスン途中で神モード終了とかあり得ん。


先生 「どうしました?急に」


コッチが聞きたいよ。


― 他人事・・・他人事・・・どうせ今日は今更やる気出してもアカンよー


自分に言い聞かせる。


― 別に弾けなくってもええやんかー


力を抜くことに成功。
神モード復活。

あらためて弾きなおす。


♪~


   


先生 「やっぱり、移弦がもうちょっとですね。力加減を覚えましょう」


三段目の出だし、シ→ソ→ミの飛び移弦の部分だけを何度か弾かされる。
かける力が弱いと無駄な音がなったり、移弦後に弓が暴れる。かける力が強すぎると音が潰れる。
絶妙な力加減が必要なのだ。


♪シ~ソ~(レラ)ミ~ ボヨンボヨン


先生 「弱い!」


♪シ~ソ~ ギギギギ ミ~ ギギギギ


先生 「強い!」


ひぃぃぃ・・・
これは出来るまで無限ループというやつですか。


しかし、今日は神降臨日。
何度か繰り返しているウチに奇跡の一回がやってくる。


♪シ~ソ~ミ~♪


― これだ!


先生 「それ!」


先生に言われるまでもなくこれだと分かる力加減。


先生 「それで行きましょう。あと、全体的に移弦にエネルギー使いすぎなので、もっと当たり前のようにやってください。バイオリンは移弦はしまくるしかない楽器なので、力使ってられないでしょ」


また無茶な事を・・・・


先生 「じゃあ、もう一回二人で行きましょうか」


♪~


もう、レッスンとか関係ない。
純粋に先生とアンサンブルをするのが楽しい。

それでいて、演奏に酔っていない。ちゃんと一音一音に気を配れている。
例えば、二段目の2小節目からの先生と4部音符の動きがそろう所。先生の右手を見て、弓のスピードや弓を止めるタイミングを瞬間的に推し量って合わせに行っている自分がいる。


楽しすぎる。
ずっとこのまま弾き続けていたい。



先生 「うむ! 良い!


文句なし。

マイア71番 合格。

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comment

Secret

No title

相変わらずレッスン日記、面白いです(*´`*)

>先生の伴奏に支えられてだと自然にできる。
これ、すごーーーーーく分かります!!
先生との時ももちろんそうですが、上手な人と一緒に
アンサンブルをやるとやっぱり演奏しやすくなります!
自然と流れが生まれるし、みるみる「音楽」になります!
そういう経験をするたびに私も誰かと演奏する時
逆にそう思われるくらいになりたい!!!
…と思うのですが、その日がくるのは
まだまだ先なようです(´ω`;)

No title

おっ!
アップされてる~と読み始めたら、
次から次へとアップされてて、がんばって全部読ませてもらいましたヽ(^o^)丿

ところで、
無駄な力を抜くってなかなか難しいですよね。
今日は、練習した成果を出して
先生に褒めてもらおう!なんて気負うと、たいてい撃沈です。
習いたての頃は、ほんといいところを見せようって気があったので、一番の難所に来ると弓震えたり(>_<)

いつ頃か、
合格なんて、別にもらわなくっても~
出来てたら合格だし、出来なかったらまたがんばればいいや。って思うようになって、
それから、ガチガチにならなくなったように気がします~

あっ。。それでも
先生にじっ~と見られるちょっと緊張しますけどね~

合宿、迫ってきましたね。
楽しみましょうね♪
では!

怒涛の

アップラッシュ やっと読み終わりました。
いいなー たのしすぎる伴奏つきレッスン。
うらやましすぎる・・・
わたしの先生は、あんまりピアノ得意ではないらしく
途中でよくお間違えになられます。 しくしく。

バイオリン、脱力がいかに大事かってことでしょうか。
いつもふとわれに返ると ロボットもびっくり てくらい
がちがちになってることに気がつきます。
ビブラートなんて 船漕いでるんか っつーほど力入ってるし
滑らかな音がするわけがない。
次のレッスンでは ぷぃぷぃ虫さんの呪文 ちゃう おまじない
ちょっとお借りします♪

Re: No title

ほっとけーきさん


こんにちわ~( ・∀・)ノ

ありがとうございます。
あまり褒められると、調子に乗ってしまってますます長文化してしまいそうです(´∀`*)


先生の伴奏付きではすごい弾けた(気になっていた)のですが、家に帰ってきてから次の日に1人で弾いてみたら残念なこと残念なこと・・・・。私はまだまだ、人を支えられる演奏どころか、自立の日も遠いようです(笑)

歌でもなんでもそうですが、やっぱり無伴奏の独奏が一番難しいですよねー
たとえ二人だけでも一緒に演奏する人がいると、安心感とか安定感とかが全然違うんですよねぇ
不思議なものです。

ほっとけーきさんは帰国後・・・来年の合宿あたりで、我々初心者の演奏を支える側に回っていただくことは確実なので、よろしくです(笑)

Re: No title

koyukiさん

こんにちわ~

おぉぉぉ・・・全部読んでくださったのですか!
結構な量があったと思うのですが、ありがとうございます!

最近、記事をいくつか、まとめてUPする感じになってしまってるんですよね・・・(;´∀`)
ここのところPCもネットも不安定で、家ではたまーにしかまっとうにブログ更新できない状態でして、iPhoneとかモバイル機のメモ帳で書き溜めては、行ける時に推敲してUP・・・みたいな。。。


レッスン緊張しますよねー(笑)
いいとこ見せようとして、難所で弓震えるとか、まさにそのまんまの事が毎回起ってます。

趣味なんだし、マイペースでゆるゆるやればええやん・・・と頭では思っていながら、レッスンでは持ち越しになるとやっぱり悔しいので、変に力が入ってしまいます。「指摘してもらう」為に個人レッスンを受けているのに、指摘される事を恐れるとはこれ如何に・・・。嫁の鉄の心臓を分けてもらいたいものです。



合宿、もう明日ですね~
楽しみです♪

では明日!
寝坊・・・しないようにしないと・・・

Re: 怒涛の

雨さん

こんにちわ~
ラッシュを受け止めてくださり、ありがとうございます(笑)
最近まとめ上げ傾向でスイマセン。

私の先生も、そんなにピアノは得意ではないらしいです。一応、嫁にピアノを教えてくれていますが、結構間違えて弾いてはります(笑)
ピアノ伴奏がある曲はまだ出てきたことがないので、実際にはどういう方針になっているのかはわからないのですが、私の通う教室はバイオリン以外にもピアノ科やフルート科を開講しているので、先生・生徒含めて伴奏者には事欠かないようです。まぁ・・・ぶっちゃけ、嫁がそれを出来るようになってくれるのがベストなんですが。。。


私はまだバイオリンの事はあまり解っちゃいないので、えらそうなことは言えませんが、とにかく無駄な力が抜けている事は非常に大事なのだそうです。私の先生でも曲の難度によっては脱力しきれない場合があるそうです。きっと脱力は永遠の課題のひとつなのだと思います。
もっとも、上には上のレベルがあるので、私の課題である脱力とは次元が違う脱力なのでしょうが・・・

今回、最低のモチベーションだったので、偶然にも良い感じで脱力出来ていたようなのですが、「偶然」なので再現できるかどうか・・・
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プロフィール

ぷぃぷぃ 虫

Author:ぷぃぷぃ 虫
酒飲み三十路男。
ふと思いつきでバイオリンを初めてしまう。合唱歴は10年超えだが楽器は素人。
ひょんな事からヴィオラも初め「させられる」。レイトスターターながらスイッチプレーヤーを目指すことに・・・

職業 SE。やぎ座のA型。

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